NTTドコモ、フィリピンで衛星通信ローミング開始

圏外でもスターリンクに直接接続、グローブと連携

2026/09/02

 NTTドコモは、91日、スマートフォンと米スペースXの衛星通信網「スターリンク」を直接つなぐ「docomo Starlink Direct」の国際ローミング接続をフィリピン、米国、カナダで開始した。フィリピンでは通信大手グローブ・テレコムがスペースXと連携して提供する衛星通信網に接続する。

 これにより、ドコモ利用者はフィリピン滞在中、携帯電話の地上通信網やWi-Fiが利用できない地域でも、対応スマートフォンからStarlink衛星に直接接続できる。山岳地帯や海岸など通常の携帯電話網が届きにくい場所で、天気や地図、位置情報などを確認できるほか、災害時の通信手段としての活用も想定している。

 フィリピンでは全土が対象となる。ただし、渡航先の携帯電話通信エリア内やWi-Fi接続中を除き、上空に遮蔽物のない屋外で利用することが条件となる。

 サービスは「ahamo」を含む原則すべての料金プランの契約者が、追加の申し込みなしで無料で利用できる。「docomo Starlink Direct」を利用した国内・国際SMSの送信料も無料とし、衛星経由のデータ通信は契約中の料金プランのデータ容量に算入しない。

 利用者は対応端末を最新のソフトウェアに更新し、「docomo Starlink Direct」とデータローミングを有効にする必要がある。地上の通信環境を確保できない場所に入ると、自動的にStarlink衛星へ接続する仕組み。対応アプリによるデータ通信が可能だが、音声通話には対応していない。

 対応端末はまず「Samsung Galaxy Z」シリーズ3機種で開始し、9月中に追加する。今後、対象機種と利用可能な国・地域を順次拡大する方針。

 衛星通信は各国の通信事業者とスペースXとの提携を通じて提供され、フィリピンではグローブ テレコム(証券コード:GLO)、米国ではTモバイルUS、カナダではロジャーズ・コミュニケーションズ・カナダのネットワークを利用する。

 ドコモは、衛星とスマートフォンを直接接続するサービスの国際展開により、地上通信網が届かない地域を補完し、「いつでも、どこでもつながるネットワーク」の実現を目指すとしている。