8カ月間の新車総販売6%減の約30万台、工業会ベースでは11%減
8月は3万4千台超に、工業会非加盟のBYD急増、2位に浮上か
2026/09/29
フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック工業会(TMA)の共同報告書によると、2026年8月のフィリピン国内四輪車新車販売台数(CAMPIとTMA加盟企業分:以下、工業会加盟企業分)は2万9,611台と前年同月比18.1%減少し、4月の2万7,001台以来の低水準となった。前月の3万7,319台からも20.7%減少した。8月の悪天候が販売に影響した。
車種別では、乗用車が前年同月比10.6%減の6,784台で、全体の22.9%を占めた。前月比では15.8%減。商用車は前年同月比20.1%減の2万2,827台(シェア77.1%)、前月比22.0%減だった。
商用車の内訳は、小型商用車(LCV)が前年同月比16.5%減の1万7,413台、アジア仕様多目的車(AUV)が29.7%減の4,809台、小型トラック・バス(カテゴリー3)が31.9%減の378台、中型トラック・バス(カテゴリー4)が29.4%減の197台、大型トラック・バス(カテゴリー5)が47.4%減の30台だった。
2026年1~8月の累計販売台数は前年同期比11.1%減の27万1,336台。乗用車は10.3%減の5万5,030台、商用車は11.4%減の21万6,306台となり、いずれも2桁減だった。
メーカー別市場シェアでは、トヨタモーター フィリピンズ(TMPC)が49.13%で首位。三菱モーターズ フィリピンズが17.01%で2位、スズキフィリピンズが4.53%で3位、フォード モーター フィリピンズが3.51%で4位、ホンダ カーズ フィリピンズが3.30%で5位となった。
8月の電気自動車(EV)販売台数(工業会ベース)は前年同月比214.9%増の7,066台。内訳はハイブリッドEV(HEV)が3,000台、バッテリーEV(BEV)が2,449台、プラグインハイブリッドEV(PHEV)が1,617台だった。
1~8月累計のEV販売は前年同期比146.2%増の4万5,403台。内訳はHEVが2万3,764台、BEVが1万2,883台、PHEVが8,756台だった。
2026年8月および8カ月間累計の自動車販売台数(単位:台)
(出所:CAMPI-TMA資料などより作成)
フィリピン自動車販売台数の年推移(工業会加盟企業ベース、非加盟企業分は含まれず)
(出所:ASEAN自動車連盟の資料などより作成、伸び率は前年もしくは前年同期比)
ただし、上記のCAMPI発表の新車販売統計には、中国の電気自動車(EV)大手である比亜迪股份有限公司(BYD、本社:中国・深圳市)のフィリピン拠点であるBYDカーズ・フィリピン(比BYD)など工業会非加盟企業の販売台数は含まれていない。比BYDの販売台数は急増中であり、フィリピンの新車販売動向を把握するには比BDYの販売台数を含める必要がある。毎月、発表されるCAMPIの新車販売統計だけでは、実際の新車需要を正確に把握できないことに注意が必要である。しかし、比BYDは定期的な販売実績発表を行っておらず、その動きは一部推定に頼らざるを得ない場合が多い。
比BYDの2026年1~8月の販売台数は、前年同期比99%増の2万8,399台となり、2025年通年の2万6,122台を4カ月早く上回った。8月単月では4,682台を販売しており、工業会加盟各社と単純比較すると、トヨタに次ぐ2位になったと見られ、1~8月累計では2万8,399台に達し、トヨタ、三菱自動車に次ぐ3位を維持していると見られる。
工業会加盟各社と比BYDを合算すると、2026年1~8月の新車販売台数は29万9,735台となる。前年同期の31万9,643台からは1万9,908台減、率にして6.2%減となる。工業会統計だけでは前年同期比11.1%減となるのに対し、急成長するBYDを加味すると6.2%減にとどまる計算で、フィリピン新車市場の実勢はCAMPI統計だけから受ける印象ほどは弱くないといえる。比BYD以外の非加盟企業分を含めると、8カ月間の総販売台数は30万台に達したとみられる。
8月単月でも工業会加盟各社と比BYD合計では3万4,293台に達し、工業会単独の2万9,611台を大幅に上回る。この合計ベースでの比BYDのシェアは、8月単月で13.7%で2位、8カ月間では9.5%で3位と試算されている。
車種別では、乗用車が前年同月比10.6%減の6,784台で、全体の22.9%を占めた。前月比では15.8%減。商用車は前年同月比20.1%減の2万2,827台(シェア77.1%)、前月比22.0%減だった。
商用車の内訳は、小型商用車(LCV)が前年同月比16.5%減の1万7,413台、アジア仕様多目的車(AUV)が29.7%減の4,809台、小型トラック・バス(カテゴリー3)が31.9%減の378台、中型トラック・バス(カテゴリー4)が29.4%減の197台、大型トラック・バス(カテゴリー5)が47.4%減の30台だった。
2026年1~8月の累計販売台数は前年同期比11.1%減の27万1,336台。乗用車は10.3%減の5万5,030台、商用車は11.4%減の21万6,306台となり、いずれも2桁減だった。
メーカー別市場シェアでは、トヨタモーター フィリピンズ(TMPC)が49.13%で首位。三菱モーターズ フィリピンズが17.01%で2位、スズキフィリピンズが4.53%で3位、フォード モーター フィリピンズが3.51%で4位、ホンダ カーズ フィリピンズが3.30%で5位となった。
8月の電気自動車(EV)販売台数(工業会ベース)は前年同月比214.9%増の7,066台。内訳はハイブリッドEV(HEV)が3,000台、バッテリーEV(BEV)が2,449台、プラグインハイブリッドEV(PHEV)が1,617台だった。
1~8月累計のEV販売は前年同期比146.2%増の4万5,403台。内訳はHEVが2万3,764台、BEVが1万2,883台、PHEVが8,756台だった。
2026年8月および8カ月間累計の自動車販売台数(単位:台)
| 車種 | 2026年8月 | 2026年1-8月 | ||||
| 台数 | 構成比 | 前年同月比 | 台数 | 構成比 | 前年同月比 | |
| 全車種 | 29,611 | 100.0% | -18.1% | 271,336 | 100.0% | -11.1% |
| 乗用車 | 6,784 | 22.9% | -10.6% | 55,030 | 20.3% | -10.3% |
| 商用車 | 22,827 | 77.1% | -20.1% | 216,306 | 79.7% | -11.4% |
フィリピン自動車販売台数の年推移(工業会加盟企業ベース、非加盟企業分は含まれず)
| 年 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 26年8カ月 |
| 販売台数 | 357,410 | 369,941 | 223,793 | 268,488 | 352,596 | 429,807 | 467,252 | 463,646 | 271,336 |
| 伸び率 | -16% | 4% | -40% | 20% | 31% | 22% | 8.7% | -0.8% | -11.1% |
ただし、上記のCAMPI発表の新車販売統計には、中国の電気自動車(EV)大手である比亜迪股份有限公司(BYD、本社:中国・深圳市)のフィリピン拠点であるBYDカーズ・フィリピン(比BYD)など工業会非加盟企業の販売台数は含まれていない。比BYDの販売台数は急増中であり、フィリピンの新車販売動向を把握するには比BDYの販売台数を含める必要がある。毎月、発表されるCAMPIの新車販売統計だけでは、実際の新車需要を正確に把握できないことに注意が必要である。しかし、比BYDは定期的な販売実績発表を行っておらず、その動きは一部推定に頼らざるを得ない場合が多い。
比BYDの2026年1~8月の販売台数は、前年同期比99%増の2万8,399台となり、2025年通年の2万6,122台を4カ月早く上回った。8月単月では4,682台を販売しており、工業会加盟各社と単純比較すると、トヨタに次ぐ2位になったと見られ、1~8月累計では2万8,399台に達し、トヨタ、三菱自動車に次ぐ3位を維持していると見られる。
工業会加盟各社と比BYDを合算すると、2026年1~8月の新車販売台数は29万9,735台となる。前年同期の31万9,643台からは1万9,908台減、率にして6.2%減となる。工業会統計だけでは前年同期比11.1%減となるのに対し、急成長するBYDを加味すると6.2%減にとどまる計算で、フィリピン新車市場の実勢はCAMPI統計だけから受ける印象ほどは弱くないといえる。比BYD以外の非加盟企業分を含めると、8カ月間の総販売台数は30万台に達したとみられる。
8月単月でも工業会加盟各社と比BYD合計では3万4,293台に達し、工業会単独の2万9,611台を大幅に上回る。この合計ベースでの比BYDのシェアは、8月単月で13.7%で2位、8カ月間では9.5%で3位と試算されている。




