日清食品の比即席麺事業堅調、9カ月間で4%増益に

純利益4億4千万ペソ、売上高15%増の43億4千万ペソ

2018/10/26

 日清食品グループ(日清グループ)は、フィリピンにおいて、ゴコンウェイ・ファミリーの有力食品企業ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション(URC)との合弁企業「ニッシン・ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション」(ニッシンURC、1996年設立、会計期末12月に変更、本社:マニラ首都圏ケソン市)を通じて即席麺事業を展開、カップ麺ではトップ企業となっている。現在の日清グループのニッシンURC株式保有比率は49%となっている。
 
 このニッシンURCの業績が堅調に推移している。URCの)事業報告書によると、ニッシンURCの2018年年初9カ月間(1月~9月)の売上高は前年同期比15%増の43億3,500万ペソ、EBITDA(税前・償却前・利払い前利益)は同4%増の7億1,200万ペソ、純利益は同4%増の4億4,300万ペソと増収増益となった。二桁増収効果でコスト増をこなし、堅調な決算となった。
 
 なお、2017年(1月~12月)の売上高は前年比17%増の51億0,300万ペソ、純利益は同18%増の5億5,900万ペソと二桁増収増益であった。約4年前の2013年度(2012年10月~2013年9月:決算期変更以前)と比較すると、売上高は2.8倍、純利益も2.7倍へと拡大している。フィリピンの高い経済成長率や好調な個人消費、日清グループのフィリピン事業強化策などを背景に急成長が続いてきたが、2018年も上昇基調が続いている。
 

ニッシンURCの決算動向(単位:百万ペソ) 

項目 2016年(年間) 2017年(年間) 2018年9カ月間 前年同期比
売上高 4,361 5,103 4,335 +15%
EBITDA 777 890 712 +4%
純利益 475 559 443 +4%
総資産 2,281 2,686 2,665 +9%

 (出所:URC2018年9月末報告書などから作成)