3月の失業率5.0%(前年3.9%)、失業者33%増の258万人

第1四半期5.3%で4.3%から悪化、不完全就業率は12.4%に

2026/05/07

 フィリピン統計庁(PSA)52日、20263月の労働力調査結果(速報値)を発表した。それによると、20263月の失業率は5.0%となり、前年同月の3.9%から悪化した。第1四半期は5.3%で前年同期の4.3%から悪化した。
 
 15歳以上の人口は前年同月比2.6%増の8,156万人、労働力人口は同3.4%増の5,165万人。労働参加率は63.3%で、前年同月(62.9%)を上回った。

 失業者数は258万人で、前年同月の193万人)から33.4%増加した。年齢別では、15-2432.1%25-34歳が38.9%占め、15歳~34歳の若年層()が全体の71.0%を占めた。学歴別では、中学校進学者は26.7%(うち卒業者21.4%)、大学進学者が46.2%(うち卒業者35.0%)だった。性別では、男性56.3%、女性43.7%だった。

 就業者数は4,907万人で、前年同月の4,802万人から2.2%増加した。産業別では、農業部門が19.1%、鉱工業部門が17.9%、サービス部門が63.0%を占めた。

 雇用者数が最も多かった業種は、卸売・小売業(自動車・オートバイ修理業含む)、農林業、建設業。雇用者数が最も増加した業種は、運輸・倉庫業、管理・支援サービス業、専門・科学・技術サービス業、建設業、鉱業・採石だった。一方、水産・養殖業、製造業、芸術・娯楽・レクリエーション業、公務・国防・強制社会保障事業、その他のサービス業では減少した。

 就業者の内訳では、賃金・給与労働者が63.7%、従業員を雇用していない個人事業主が27.8%、無給の家族労働者が6.8%、家族経営の農場または事業に従事する雇用主は1.6%だった。賃金・給与労働者のうち、民間企業労働者の占める割合は79.0%(就業者全体の50.3%)、政府系企業社員・公務員が14.2%(9.0%)だった。3月の週平均労働時間は40.7時間。フルタイム就業者(40時間以上勤務)は就業者全体の69.6%だった。

 就業者4,907万人のうち不完全就業者(職に就いているものの、追加就労や労働時間延長を希望する者、労働時間が報告されていない就業者)は前年同月比6.3%減の603万人。不完全就業率は12.3%で前年同月の13.4%)を下回った。なお、不完全就労者の58.2%が労働時間週40時間以下、調査期間中働いていなかった人(1.3%)を含めると59.5%となった。第1四半期の不完全就労率は12.4%であった。

 フィリピン労働力調査(LFS)
項目 2025年3月 2026年2月 2026年3月
15歳以上人口(単位:千人) 79,479 81,622 81,559
労働力参加率(%) 62.9 63.8 63.3
失業率(%) 3.9 5.1 5.0
不完全就業率(%) 10.1 11.8 12.3
週平均労働時間(h) 41.2 40.9 40.7
(出所:フィリピン統計庁資料より作成、2025年3月以外は速報値)

 月別失業率推移 (単位:%)


 フィリピンの全国失業率等の比較(単位:%)

年・月 労働参加率 失業率 不完全就業率
2019年 61.3 5.1 13.8
2020年 59.5 10.3 16.2
2021年 63.3 7.8 15.9
2022年 64.7 5.4 14.2
2023年 64.9 4.4 12.3
2024年 64.4 3.8 11.9
2025年 64.1 4.2 11.9
 
2025年 1月 63.9 4.3 13.3
2月 64.5 3.8 10.1
3月 62.9 3.9 13.4
4月 63.7 4.1 14.6
5月 65.8 3.9 13.1
6月 65.7 3.7 11.4
7月 60.7 5.3 14.8
8月 65.1 3.9 10.7
9月 64.5 3.8 11.1
10月 63.6 5.0 12.0
11月 64.0 4.4 10.4
12月 64.4 4.4 8.0
2026年 1月 62.3 5.8 13.2
2月 63.8 5.1 11.8
3月 63.3 5.0 12.3
3カ月間 63.1 5.3 12.4
(出所:PSA資料より作成、25年3月-26年3月は速報値)