中央銀行、5月のインフレ率7.1%~7.9%と推定

39カ月ぶり高水準の可能性、6月5日に発表予定

2026/05/30

 フィリピン統計庁(PSA)は、65日午前9時、20265月の消費者物価(インフレ)統計を発表する予定である。これに先立ち、フィリピン中央銀行(BSP)は、529日、「20265月の総合消費者物価上昇率(総合インフレ率、前年同月比、2018年基準)7.1%7.9%の範囲内と予想している」と発表した。

 5月の総合インフレ率がBSPの予想レンジの中間値の7.5%となれば、4月の7.2%からさらに加速、20233月の7.6%以来38カ月ぶりの高水準となる。予想レンジ上限の7.9%となれば、20232月の8.6%以来39カ月ぶりの高インフレとなる。

 BSP5月のインフレ上昇要因として、コメ、野菜、食肉の値上がりに加え、ペソ対ドルレート下落に伴う輸入物価上昇を挙げている。一方で、燃料価格の引き下げ、野菜や果物の値下がり、電力料金の小幅値下がりが物価抑制要因となったと見ている。しかし、全体としては物価上昇圧力が優勢であり、引き続き慎重な監視が必要な状況である。

 BSPは今後の金融政策運営について、インフレおよび経済成長の動向に関する最新データを踏まえながら判断する方針を強調。加えて、為替相場や国際商品市況などを注視しながら、必要に応じて適切な政策対応を講じる方針である。

 総合インフレ率とコアインフレ率の推移(2018年基準、単位:%、平均値ベース)
23年 24年 25年 25年 26年
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月
総合 6.0 3.2 1.7 2.9 2.1 1.8 1.4 1.3 1.4 0.9 1.5 1.7 1.7 1.5 1.8 2.0 2.4 4.1 7.2
コア 6.6 3.0 2.4 2.6 2.4 2.2 2.2 2.2 2.2 2.3 2.7 2.6 2.5 2.4 2.4 2.8 2.9 3.2 3.9
 (出所:フィリピン統計庁資料より作成)