5月のペソ対ドルレートは0.2%続落、史上最安値更新

中東紛争や国内の政治・経済懸念、5カ月間で4.6%のペソ安

2026/06/01

 フィリピン銀行協会(BAP)のペソ対米ドル為替データによると、20265月の最終営業日(29)のペソ対米ドルレート終値は1米ドル=61.590ペソで、前月末から0.105ペソ、率にして0.17%の続落だった。中東紛争懸念や原油高、国内のインフレ高進や景気鈍化観測、正副大統領陣営間の対立激化懸念などにより、ペソは下落基調を続けた。

 5月の終値ベースで最もペソ高となったのは7日の1米ドル=60.420ペソ。最もペソ安となったのは、18日および19日の1米ドル=61.750ペソ、2営業日連続で過去最安値となった。取引時間中(ザラバ)の瞬間値ベースでも18日~20日に3営業日連続で過去最安値61.750ペソを記録した。加重平均ベースでは、18日の61.730ペソが過去最安値となった。

 20265カ月間(1-5)では、終値ベースで4.6%のペソ安となった。5カ月間における終値ベースでのペソ高値は225日の1米ドル=57.510ペソ、上記のように安値は過去最安値である51819日の1米ドル=61.750ペソ。6月も中東情勢や原油価格動向に大きく左右される展開となりそうだ。また、フィリピン中央銀行を含む各国の金融当局の動きも注目される。

 ペソ対米ドルレートの動き(年末値/月末値)
時期 年末・月末値 上昇率
2017年 49.930ペソ -0.42%
2018年 52.580ペソ -5.04%
2019年 50.635ペソ 3.84%
2020年 48.023ペソ 5.44%
2021年 50.999ペソ -5.84%
2022年 55.755ペソ -8.53%
2023年 55.370ペソ 0.70%
2024年 57.845ペソ -4.28%
2025年 58.790ペソ -1.61%
2026年 1月末 58.860ペソ -0.12%
2月末 57.665ペソ 2.07%
3月末 60.748ペソ -5.08%
4月末 61.485ペソ -1.20%
5月末 61.590ペソ -0.17%
1 - 5月 - -4.55%
(出所:フィリピン銀行協会資料より作成)

ペソ対米ドルレートの推移