比ユニクロ創業14周年、5月末82店でASEAN首位

4月には東南アジア最大の環境保全型物流施設を開設

2026/06/03

 ユニクロ フィリピン(比ユニクロ)が、615日、創業14周年を迎える。比ユニクロ1号店は、2012615日、巨大ショッピングモール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。1号店のオープン時には、ユニクロの知名度が高いこと、事前販促キャンペーンの奏功もあって開店前から1千人近い行列が出来た。

 ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、20121月にSMリテール社と共同出資して合弁会社、「ファーストリテイリング フィリピン社」(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。

 フィリピン初出店は上記のように2012615日で、シンガポールの200949日、マレーシアの2010114日、タイの201199日より遅かった。フィリピンの店舗数は、2013年央までは東南アジア(ASEAN)においては、これら先行3カ国に次ぐ第4位にとどまっていた。

 しかし、201710月末に43店に達し、マレーシアの42店を上回る単独トップに浮上した。その後のほとんどの期間でASEAN首位の座を維持している、表2のように、20265月末時点で82店に達しており、2位のインドネシア78店、3位のタイ73店、4位のマレーシア60店などを上回っている。

 なお、201810月には、マカティ市のアヤラ通りにマニラ グローバル旗艦店をオープンした。この店舗は、フィリピンのみならず、東南アジア最大級の店舗である。11の国と地域にある15番目のグローバル旗艦店で売場面積は約4,100平米。この店舗の出店は、ニューヨークの5番街、ロンドンのオックスフォードストリート、パリのオペラ地区、東京の銀座、シンガポールのオーチャードロードなど世界の主要都市にあるグローバル旗艦店に続くものであり、ユニクロのグローバル戦略におけるマニラでのビジネスの重要性を反映している。

 また、今年4月には、東南アジア最大級の物流施設が開設された。この物流施設は、マニラ南方カビテ州ジェネラル・トリアス市のリバーパーク・ノース地区に立地、野村不動産とフィリピンの有力不動産企業フェデラルランドとの合弁会社「フェデラルランド NRE グローバル(FNG)」によって開発された。この施設では太陽光発電を行うとともに、全熱交換器の導入により、空調効率を高め、環境負荷低減に取り組んでいる。

 1.ユニクロ フィリピンの店舗数推移(年末店舗数)
12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年
店舗数 2 10 21 27 35 47 56 61 62 64 71 74 76 82
 (出所:ファーストリテイリングデータなどより作成、一部推定含む)

 表2.近年の東南アジアにおけるユニクロ店舗数推移(月末値)
23年 24年 25年 26年
2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 3 5
フィリピン 69 71 71 74 74 76 76 76 74 76 77 82 81 81 82
シンガポール 28 29 29 30 30 31 30 29 28 28 29 29 29 29 29
マレーシア 53 54 54 57 59 61 58 60 59 60 58 60 60 60 60
タイ 62 65 62 66 66 68 68 71 71 71 70 72 72 72 73
インドネシア 56 64 64 67 67 73 72 75 75 79 77 77 76 76 78
ベトナム 15 17 19 22 22 23 25 26 27 29 29 30 30 31 31
(出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料より作成)