日立、セブでアジアの次世代リーダー育成プログラム開催

アジア各国から選抜32人の学生が持続可能な社会づくりを議論

2026/06/12

 日立アジアは525日から29日にかけて、次世代リーダー育成プログラム「日立ヤングリーダーズ・イニシアティブ(HYLI)2026」をセブ・マクタン島で開催した。アジア各国から選抜された32人の大学生が参加し、持続可能な社会の実現に向けた課題解決策について議論を深めた。

 今回で18回目を迎えたHYLIは、将来有望な大学生と企業、政府、学術界、市民社会組織のリーダーを結ぶ日立グループの代表的な人材育成プログラムとして知られる。今年のテーマは「Flow as One(ひとつの流れとなる)」。持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向け、国や地域、産業界が世代を超えて協力しながら社会課題の解決を目指すというメッセージが込められている。

 会場となったマクタン島のリゾートホテルには、日立グループ幹部をはじめ、日本総領事館関係者、フィリピン企業の経営者、大学関係者らが集結した。開会式では、日立製作所取締役会長の東原敏昭氏や在セブ日本総領事の上野祐大氏らが登壇。持続可能な社会の実現に向けて、若い世代の主体的な行動とリーダーシップへの期待を語った。

 プログラム期間中、参加学生は安全な水へのアクセス、地域におけるスキルギャップ、循環型レアアース経済、海洋プラスチック汚染対策など、アジア地域が直面する課題について議論。チームごとに解決策をまとめ、最終日にプレゼンテーションを行った。

 また、教室での討議だけでなく、セブならではのフィールドワークも実施された。学生たちはオランゴ海洋保護区を訪問し、マングローブ林や海洋生態系について学習。さらに、日立が関わる下水処理施設や海水淡水化システムの現場も視察し、水インフラ分野における技術活用や官民連携の取り組みを学んだ。地域貢献活動としては、支援を必要とする子どもたちへ届ける新学期用学用品キットを作成。地域社会との交流を通じて、持続可能性や社会貢献について理解を深めた。

 日立アジアの中北浩仁会長は、「多様な文化的背景を持つ学生たちが協力しながら社会課題の解決に挑戦する姿に大きな可能性を感じた。HYLIは今後も次世代の社会イノベーションを担う人材の育成を支援していく」とコメントした。

 最終日に開催されたカルチュラルナイトでは、各国の学生が伝統文化やパフォーマンスを披露。国境を越えた友情と相互理解を深め、5日間にわたるプログラムを締めくくった。セブを舞台に開催されたHYLI 2026は、アジアの未来を担う若者たちが持続可能な社会づくりについて学び、国際的なネットワークを構築する貴重な機会となった。