18日に中央銀行政策会合、0.25%利上げ予想が優勢に

BW紙20人のエコノミスト調査、4人が0.50%、1人が据置予想

2026/06/16

 フィリピン中央銀行(BSP)が6月18日に開催する2026年3回目の金融政策定例会合(3月26日開催の臨時会合を含めると4回目)において、0.25%の追加利上げが決定されるとの見方市場で優勢となっている。

 5月の総合インフレ率が6.8%に減速(4月7.2%)、市場予想やフィリピン中央銀行(BSP)の事前推定値を下回ったが依然として高水準である。変動の大きい食料やエネルギー関連品目を除いたコアインフレ率は4.1%で前月の3.9%から一段と加速、29カ月ぶりの高水準に達した。

 したがって、BSPは、6月18日に追加利上げを実施するとの予想が支配的となっている。ただ、米国とイランが和平に合意と報じられ、原油価格低下が期待されることなどから、一時増加した0.5%の大幅利上げ予想は少数派となっている。また、第1四半期のGDP成長率が2.8%という5年ぶりの低水準であったことから景気への配慮という観点から0.5%という大幅利上げは難しいと見られている。

 現地有力経済紙であるビジネスワールド紙(BW)が先週末実施したエコノミスト20名対象の直前調査においては、15名が政策金利体系0.25%引き上げと予想、4名が0.50%引き上げ、1名が据え置と予想している。

 BSPの最高政策決定機関である金融委員会(MB)定例会合は、2026年は6回(2025年も6回)開催される。具体的には、2月19日、4月23日、6月18日、8月27日、10月22日、12月17日と予定されている。定例会合は1月、3月、5月、7月、9月、11月には開催されない。ただし、緊急を要する場合は臨時会合が開催される。上記のように、今年は3月26日に臨時会合が開催された。

 総合インフレ率とコアインフレ率の推移(2018年基準、平均値ベース 単位:%)
年 年間推移  2026年  平均
20年 21年 22年 23年 24年 25年 1月 2月 3月 4月 5月 1-5月
総合インフレ 2.4 3.9 5.8 6.0 3.2 1.7 2.0 2.4 4.1 7.2 6.8 4.5
コアインフレ 3.4 3.0 3.9 6.6 3.0 2.4 2.8 2.9 3.2 3.9 4.1 3.4
(出所:フィリピン統計庁資料より作成)