躍進のヤクルトフィリピン、CSR活動も積極化

ミンダナオ工場に太陽光発電装置、今夏に稼働か

2026/06/24

 ヤクルト本社が40%出資するヤクルト フィリピン(持分法適用会社)の販売が、下表のように長期にわたって好調に推移している。

 2025年の1日当たり販売数量は前年比(以下同様)11.9%増の4536千本に達し、2024年に記録した年間過去最高記録(4053千本)を大幅に上回った。そして、前年比伸び率では世界第1位であった。アジアで成長率の高かったのはベトナムの8.2%増、インドの6.5%増であり、フィリピンの成長率の高さが群を抜いている。2026年も続伸基調で推移している。第1四半期は前年同期比比(以下同様)9.4%増の4968千本と好調。伸び率では世界2位、1日当たり販売本数でも、インドネシアの5767,000本に次ぐ海外第2位の規模となっている。

 このように躍進を続ける比ヤクルトは、CSR活動も積極推進している。例えば、植樹、貧困家庭の子どもたちを対象とした給食プログラム協賛、プラスチック容器回収・有効活用などである一部代理店では回収したプラスチック容器をイスやペン立てにリサイクルしている。また、水資源の利用効率化を図るとともに、地域の上水道異常時には、工場用水を無償提供している。フィリピン ヤクル工場周辺の上水道設備はいまだ不備が 多く、断水・濁水がしばしば発生している。このため、上水道異常発生時に、工場用水を無償で地域の住民に提供し少しでも生活に貢献できるようにしている。

 また、「ヤクルトグループ環境ビジョン」に基づき、温室効果ガス排出削減および再生可能エネルギー利用拡大を推進している。その一環として、第2工場(ミンダナオ島エルサルバドール市)屋上に太陽光発電設備を設置しつつある。パネル容量1,461 kW、年間計画発電量 約203 kWhとのことである。今夏に稼働する可能性がある。

 この事業はメラルコ子会社のMスペクトラムが契約し工事を進めてきたが、新設されるMスペクトラム、東京センチュリー、JFEエンジニアリング3社の合弁企業「MSpectrum Taiyo Inc.(Mスペクトラム タイヨー)」の太陽光PPA(再エネ電力供給)事業として引き継がれるとのことである(詳細別掲)

 ヤクルトフィリピンの1日当たり売上数量推移(単位:千本、伸び率は前年比)
15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年1Q  
数量 2,139 2,449 2,762 3,088 3,196 3,030 3,539 3,777 3,681 4,053 4,536 4,968 
伸び率 14.0% 14.5% 12.8% 11.8% 3.5% -5.3% 16.8% 6.7% -2.6% 10.1% 11.9% 9.4% 
(出所:ヤクルト本社決算発表補足資料などから作成)