比・カナダ首脳会談、経済・安保協力強化で一致

2026/07/03

 マルコス大統領は現地時間71日、貿易、労働、エネルギー、観光など幅広い分野での二国間関係強化を目的に、カナダ・バンクーバーに到着した。フィリピン大統領によるカナダ公式訪問は、2015年のベニグノ・アキノ3世大統領(当時)以来11年ぶりとなる。

 滞在中の現地時間73日には、カーニー首相と首脳会談を行い、経済、政治、安全保障など幅広い分野で二国間協力を強化することで一致した。

 会談では、経済連携や人的交流の拡大に加え、地域・国際情勢を踏まえた協力の深化について協議した。マルコス大統領は、カナダで生活・就労するフィリピン人が約100万人に達していることに触れ、「両国関係の強固な基盤であり、今回の訪問を通じてその関係をさらに深めたい」と述べた。

 これに対しカーニー首相は、フィリピンが2026年のASEAN議長国を務めることに言及し、「アジアと世界にとって重要な時期に、共通の価値観の下で平和と繁栄に向けた協力を主導する存在だ」と評価した。また、約100万人のフィリピン系住民が両国を結ぶ重要な懸け橋になっているとして、人的交流の一層の強化に期待を示した。

 フィリピンとカナダは1949年に外交関係を樹立し、2025年の物品貿易額は前年比7.4%増の34億米ドルとなった。両国は現在、自由貿易協定(FTA)の締結に向けた交渉を進めている。