アラムコ、フィリピン給油所1号店を首都圏に開設

17年ぶりの比再進出本格化、新たに3店舗を開設へ

2026/07/19

 サウジアラビア国営石油会社アラムコは、716日、フィリピンで初となる「アラムコブランド」の給油所を開業した。

 1号店は、マニラ首都圏パラニャーケ市スーカット地区のドクター・アルカディオ・サントス通り沿いに立地する。2025年にユニオイル・ペトロリアム・フィリピンズ(ユニオイル)の株式25%を取得したことを足掛かりに、フィリピンの石油小売事業を本格展開するもので、アラムコブランドの給油所はユニオイルとの共同運営となる。

 両社は今後数週間以内に、ノースEDSA、ケソン・アベニュー、北ルソン高速道路(NLEX)沿いでもアラムコブランドの給油所を順次開設する予定だ。

 アラムコはユニオイルとの提携により、アラムコブランドのガソリン・軽油に加え、「バルボリン(Valvoline)」ブランドの潤滑油も販売する。また、ユニオイルが実施している会員制倉庫型小売店「S&R」の会員向け燃料割引制度は、アラムコブランドの給油所でも継続される。対象店舗では給油時にS&R会員証を提示することで、従来と同様の割引を受けることができる。

 アラムコは1994年から2008年まで、フィリピン最大の石油元売りペトロン(証券コード:PCOR)の株式40%を保有する主要株主だったが、2008年に同保有株を英国系投資会社アシュモアへ55,000万米ドルで売却し、フィリピン市場から撤退した。ユニオイルへの出資により、約17年ぶりにフィリピン市場へ本格再進出したことになる。

 ユニオイルは1966年にコー家が設立したフィリピン企業で、潤滑油の製造・販売から事業を開始した。1998年の石油産業自由化を機に燃料の輸入、流通、小売事業へ参入し、環境負荷の低い高品質燃料の導入を進めてきた。現在は国内約170カ所の給油所と4カ所の石油貯蔵ターミナルを運営する独立系石油会社の大手となっている。