首都圏の1日最低賃金50ペソ引上げ、一般企業695ペソに

農業セクター・零細企業は658ペソへ、7月18日に発効

2025/07/01

 マニラ首都圏の1日当たり(以下同様)法定最低賃金が50ペソ引き上げられる。首都圏(NCR)の地域三者賃金生産性委員会(RTWPB)は、民間部門の最低賃金労働者に対する1日当り50ペソの賃金引き上げを認めた。
 
 労働雇用省(DOLE)630日、同委員会が624日に最低賃金の1日当たり50ペソの引上げを認める賃金命令NCR-26号を発出したと発表した。この引き上げは、202572日に一般紙等での公告を経て、2025718日に発効する。
 
 これにより、首都圏の非農業セクターの一般企業の1日当たりの最低賃金はこれまでの645ペソ(2024717日発効、以下同様)から695ペソへ、農業セクターや零細・小企業など(常雇用10名未満の製造業、雇用15名未満の小売り・サービス業)608ペソから658ペソへと引き上げられる。

 マニラ首都圏の1日当たりの法定最低賃金の変更(単位ペソ) 発効日2025年7月18日

セクター/業界 現行最低賃金 増加額 新最低賃金
非農業セクター 645.00ペソ 50.00ペソ 695.00ペソ
農業セクター 608.00ペソ 50.00ペソ 658.00ペソ  
雇用15名未満の小売り・サービス業
常雇用10名未満の製造業
(出所:全国賃金・生産性委員会資料などより作成)