9カ月決算発表開始、先陣のアヤラ系BPI純利益505億ペソ
増益率は5%に鈍化、総資産3.5兆ペソ、自己資本比率15.8%に
2025/10/17
2025年9カ月間(1月~9月)の決算発表シーズン入りとなった。まず、アヤラ財閥傘下の有力拡大商業銀行のバンク オブ ザ フィリピン アイランズ(証券コード:BPI)が、10月16日、2025年9カ月間の決算速報を発表した。
その速報によるとBPIの総収入は前年同期比(以下同様)13.2%増の1,423億ペソ、主力の純金利収入が16.2%増の1,091億ペソ、非金利収入も4.2%増の333億ペソと堅調に推移した。
平均収益資産残高が8.7%増加し、純金利マージンも30ベーシスポイント拡大して4.60%となったことが増収を支えた。営業費用は10.3%増の655億ペソとなったものの、二桁増収効果により純利益は5.2%増の505億ペソに達した。ただし、増益率は前年同期の24.3%からは鈍化した。
2025年9月末時点の総資産は前年同期比9.3%増の3兆5,000億ペソ、株主資本は9.6%増の4,748億ペソ。総融資残高は13.3%増の2兆4,000億ペソ、総受入預金残高は7.7%増の2兆7,000億ペソで、預貸率(LDR)は90.3%となった。バーゼルⅢ基準によるリスク加味自己資本比率(CAR)は15.8%、普通株式中核自己資本(CET1)比率は14.9%と、いずれも中央銀行の最低基準を大幅に上回っている。不良債権比率(NPL比率)は2.3%、NPL引当率は96.5%であった。
BPIは10月、完全子会社BPIウェルス・シンガポールの開業を発表し、アジア域内での事業拡大に向け新たな節目を迎えた。この拠点開設は、フィリピン人および地域顧客に世界有数の金融センターへのアクセスを提供することを目的としている。
また、国際格付機関S&Pグローバル・レーティングス(S&P)は9月、BPIの長期発行体格付を「BBB+」、格付アウトルック(見通し)を「安定的」に据え置いた。これはS&Pによるフィリピン主要銀行の格付水準と同等である。
その速報によるとBPIの総収入は前年同期比(以下同様)13.2%増の1,423億ペソ、主力の純金利収入が16.2%増の1,091億ペソ、非金利収入も4.2%増の333億ペソと堅調に推移した。
平均収益資産残高が8.7%増加し、純金利マージンも30ベーシスポイント拡大して4.60%となったことが増収を支えた。営業費用は10.3%増の655億ペソとなったものの、二桁増収効果により純利益は5.2%増の505億ペソに達した。ただし、増益率は前年同期の24.3%からは鈍化した。
2025年9月末時点の総資産は前年同期比9.3%増の3兆5,000億ペソ、株主資本は9.6%増の4,748億ペソ。総融資残高は13.3%増の2兆4,000億ペソ、総受入預金残高は7.7%増の2兆7,000億ペソで、預貸率(LDR)は90.3%となった。バーゼルⅢ基準によるリスク加味自己資本比率(CAR)は15.8%、普通株式中核自己資本(CET1)比率は14.9%と、いずれも中央銀行の最低基準を大幅に上回っている。不良債権比率(NPL比率)は2.3%、NPL引当率は96.5%であった。
BPIは10月、完全子会社BPIウェルス・シンガポールの開業を発表し、アジア域内での事業拡大に向け新たな節目を迎えた。この拠点開設は、フィリピン人および地域顧客に世界有数の金融センターへのアクセスを提供することを目的としている。
また、国際格付機関S&Pグローバル・レーティングス(S&P)は9月、BPIの長期発行体格付を「BBB+」、格付アウトルック(見通し)を「安定的」に据え置いた。これはS&Pによるフィリピン主要銀行の格付水準と同等である。