PSE、2026年の新規上場目標4社と設定

Gキャッシュ等候補、25年は2社のみ(上場廃止3社)

2026/01/13

 フィリピン証券取引所(PSE)のラモン・モンソン社長兼CEOは、112日、2026年の新規上場について4社を目標に設定したと表明した。2026年も新規上場に関しての慎重なスタンスが続くと見ているようであり、2025年の当初目標の6社よりも控えめな目標設定となった。

 2025年は、PSE6社の新規上場を目標としていたものの、実際に上場したのは2社のみにとどまった。2025年の新規上場は、4月8日の石油製品販売企業であるトップライン ビジネスデベロップメント(トップライン:証券コード:TOP)と、117日の水道企業であるマイニラッド ウォーター サービス(マイニラッド、MYNLD)のみ。

 モンソン社長は、2026年の新規上場候補として、モバイルマネー『Gキャッシュ』を運営・管轄する有力フィンテック企業であるグローブ フィンテック イノベーションズ(Mynt)、ルシオ・タン財閥の傘下の不動産企業PNBホールディングス(PHC)などを挙げている。このほか、20259月の新規上場計画を延期したパンパンガ州拠点の統合型リゾート運営企業であるハン ホールディングス(ハン)も候補といえる。

 ただし、PHCは新規公募(IPO)を経ないで直接上場するイントロダクション方式(導入方式)での新規上場となりそうだ。また、Myntの新規上場は、証券取引委員会(SEC)に申請中のIPOに必要な最低公開株式比率(パブリック・フロート)の引き下げ要望の承認が前提となりそうである。

 なお、PSEの上場企業数は低水準であり、このところのPSEの新規上場促進努力にもかかわらず伸び悩みが続いている。下表のように、少ない新規上場企業数が、上場廃止企業数に相殺される状況が続いており、結果として、上場企業数が増えていない。2025年末の上場企業数は282社で、前年末比1社純減となった。新規上場が2社にとどまったうえ、上場廃止企業が3社となった結果である。上場企業数はピークの2022年末の286社からは4社も純減している。

 PSEにおける新規上場社数は、20147社、2015年から2017年までは各々4社、2018年は1社のみ、2019年は4社、2020年も4社のみ(うち1社はIPOを経ないイントロダクション方式での上場、IPO3)であった。2020年の2021年は8社、そして、2022年は10(うち1社はイントロダクション方式での上場、IPO9)へと増加したが、2023年と2024年は3社にとどまり、上記のように2025年は2社へと減少、2026年も低水準となる見込み。

 フィリピン証券取引所(PSE)上場企業数などの推移
2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年 2025年
新規上場企業数 4 4 8 10 3 3 2
上場廃止企業数 2 1 3 0 6 3 3
年末上場企業数 268 271 276 286 283 283 282
(出所:PSE資料などより作成)