マニラでIAEA国際フォーラム 海洋プラ汚染対策で連携強化
日本はNUTECプラスチック支援や海洋監視協力を強調
2025/12/05
国際原子力機関(IAEA)主催の「NUTECプラスチック国際ハイレベル・フォーラム」が11月25~26日、フィリピンのマニラで開かれ、海洋プラスチック汚染への国際対応を議論する各国閣僚・専門家が集結した。
開催国フィリピンからはマルコス大統領、マリア・テレサ・ラザロ外務大臣、レナート・ソリダム科学技術大臣が出席。IAEAのラファエル・グロッシー事務局長やアジア開発銀行(ADB)の神田眞人総裁も参加し、地域の環境協力を後押しした。
日本からは遠藤和也駐フィリピン大使が参加し、閣僚セグメントで演説を行った。大使は、海洋プラスチック汚染を「重要な環境課題」と位置づけ、科学的知見の確立、モニタリング手法の調和、再利用を含む効果的なリサイクル、そして実効性のある国際枠組みの構築が不可欠だ」と指摘した。
日本政府はNUTECプラスチックの取り組みを高く評価し、これまでにIAEAへ約130万ユーロを拠出。放射線照射を用いたプラスチックリサイクル技術の開発や、海洋環境監視のための機材提供・人材育成など、上流から下流まで幅広い支援を継続してきた。
また日本は、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を掲げて国際協力を主導してきたことを紹介し、進行中のプラスチック条約交渉の早期妥結に向け積極的に貢献する方針を示した。昨年5月には、海洋マイクロプラスチックのデータを可視化する「アトラス・オブ・オーシャン・マイクロプラスチック(AOMI)」を発表し、ASEAN諸国を中心にモニタリング技術の協力を進めている。
遠藤大使は、「日本が持つリサイクルや原子力科学技術の知見を最大限に生かし、フィリピンを含む国際社会とともに持続可能な解決へ取り組む」と強調。南シナ海をはじめ海洋環境保全の重要性が増す中、マニラ開催の本フォーラムは、アジア太平洋地域における環境協力の深化を象徴するものとなった。
開催国フィリピンからはマルコス大統領、マリア・テレサ・ラザロ外務大臣、レナート・ソリダム科学技術大臣が出席。IAEAのラファエル・グロッシー事務局長やアジア開発銀行(ADB)の神田眞人総裁も参加し、地域の環境協力を後押しした。
日本からは遠藤和也駐フィリピン大使が参加し、閣僚セグメントで演説を行った。大使は、海洋プラスチック汚染を「重要な環境課題」と位置づけ、科学的知見の確立、モニタリング手法の調和、再利用を含む効果的なリサイクル、そして実効性のある国際枠組みの構築が不可欠だ」と指摘した。
日本政府はNUTECプラスチックの取り組みを高く評価し、これまでにIAEAへ約130万ユーロを拠出。放射線照射を用いたプラスチックリサイクル技術の開発や、海洋環境監視のための機材提供・人材育成など、上流から下流まで幅広い支援を継続してきた。
また日本は、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を掲げて国際協力を主導してきたことを紹介し、進行中のプラスチック条約交渉の早期妥結に向け積極的に貢献する方針を示した。昨年5月には、海洋マイクロプラスチックのデータを可視化する「アトラス・オブ・オーシャン・マイクロプラスチック(AOMI)」を発表し、ASEAN諸国を中心にモニタリング技術の協力を進めている。
遠藤大使は、「日本が持つリサイクルや原子力科学技術の知見を最大限に生かし、フィリピンを含む国際社会とともに持続可能な解決へ取り組む」と強調。南シナ海をはじめ海洋環境保全の重要性が増す中、マニラ開催の本フォーラムは、アジア太平洋地域における環境協力の深化を象徴するものとなった。




