2月の新車販売、23%増の3万8,072台

2カ月で19%増の7万2,132台(工業会ベース)

2024/03/29

  フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック工業会(TMA)は3月27日、2024年2月及び年初2カ月の新車販売動向を報告した。

 それによると、2024年2月のフィリピン国内四輪車新車販売台数(CAMPIとトラック工業会加盟企業分:以下、工業会加盟企業分と記す)は前年同月比23.2%増の3万8,072台となった。前月比では、1月の3万4,060台から11.8%増加した。

 2月の乗用車の販売台数は前年同月比34.1%増の9,638台(シェア25.3%)。前月比では、1月の8,446台から14.1%増加した。一方、商用車の販売台数は19.9%増の2万8,434台(シェア74.7%)となった。前月比では、1月(2万5,614台)から11.0%増加した。商用車の内訳は、小型商用車(LCV)の販売が17.7%増の2万1,236台、アジア仕様多目的車(AUV)が29.9%増の6,360台、小型トラック・バス(カテゴリー3)は17.8%増の516台、大型トラック・バス(カテゴリー5)は8.9%増の61台だった。中型トラック・バス(カテゴリー4)の販売台数は10.3%減の261台と減少し、前月比でも7.4%減少した。

 また、2024年年初2カ月の新車販売台数(工業会加盟企業分)は前年同期比(以下同様)19.4%増の7万2,132台だった。乗用車の販売台数は23.1%増の1万8,084台、商用車は18.2%増の5万4,048台で販売全体の74.9%を占めた。アジア仕様多目的車(AUV)をはじめ、全ての商用車が商用車がプラス成長だった。

 メーカー別では、トヨタモーター フィリピンズ(TMPC)の通年販売台数が16.9%増の3万3,070台となり、市場シェア45.9%で首位を維持。2位の三菱モーターズ フィリピンズは24.5%増の1万3,271台(シェア18.4%)。3位はフォード モーター フィリピンズの24.1%増の5,178台(同7.2%)、4位は日産フィリピンズの45.6%増の5,148台(同7.1%)、5位はスズキ フィリピンズの0.4%増の2,950台(同4.1%)と続く。

 グティエレスCAMPI社長は先に、2024年の業界の目標販売台数を前年比9%増の46万8,300台と発表している。

 
2024年2月及び年初2カ月の自動車販売台数比較(単位:台、%)
 車種 2月  1月-2月
台数  構成比 伸び率 台数  構成比 伸び率
全車種 38,072 100.0% 23.2% 72,132 100.0% 19.4%
乗用車 9,638 25.3% 34.1% 18,084 25.1% 23.1%
商用車 28,434 74.7% 19.9% 54,048 74.9% 18.2%
  アジア仕様多目的車 6,360 22.4% 29.9% 12,252 22.7% 29.2%
  小型商用車 21,236 74.7% 17.7% 40,201 74.4% 15.5%
  小型トラック 516 1.8% 17.8% 928 1.7% 14.9%
  中型トラック・バス 261 0.9% -10.3% 543 1.0% 3.2%
  大型トラック・バス 61 0.2% 8.9% 124 0.2% 24.0%
(出所:CAMPI-TMAの共同報告より作成、伸び率は前年同月及び同期比)