婚姻件数、10年間で20%減少
15年は3.6%減の41万4,325組
女性の平均結婚年齢は26歳

2017/01/25

  フィリピン統計庁(PSA)のデータによると、フィリピン人の婚姻件数は、2005年から2015年の10年間で20.1%減少した。

 そのうち減少が目立ったのは2013年(44万2,603組)で前年の48万2,399組から約4万組、率にして8.2%減少した。婚姻件数が前年を上回ったのは2009年と2012年のみである

婚姻件数とその推移(2006年−2015年)

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
婚姻件数 492,666 490,054 486,514 492,254 482,480 476,408 482,399 442,603 429,723 414,325
対前年伸率(%) -5.0 -0.5 -0.7 1.2 -2.0 -1.3 1.3 -8.2 -2.9 -3.6
(出所:フィリピン統計庁より作成)

 直近の2015年を地域別でみると、結婚件数が最多は、首都圏(NCR)で全体の14.0%を占めた。次いでカラバルソン(第4-A地域)の13.0%、中央ルソン地域の11.6%。これらの地域は2015年までの過去5年間で常に上位3位を占めている。一方、2014年から2015年にかけて増加率が最も高かったのは、ミンダナオ・イスラム教徒自治区(ARMM)で、87.2%を記録した。

 2015年の婚姻件数を月別で見ると、最も多かったのが5月で5万0,469組(シェア12.2%)。次いで2月の4万6,106組(同11.1%)、4月の4万3,126組(同10.4%)。一方最も少なかった月は11月で2万1,352組(同5.2%)であった。2015年の平均婚姻件数は1日1,135組。

 結婚に関しては女性のほうが男性より若く結婚する傾向にあり、平均結婚年齢は女性26歳、男性28歳。年齢層では、女性の場合、20−24歳が最多の14万0,738人(シェア34.0%)、男性の場合25−29歳が最多の14万5,952人(シェア35.2%)となった。

2015年の結婚年齢層の推移

結婚 人数 シェア(%)
年齢層 女性 男性 女性 男性
合計 414,325 414,325 99.9 100.0
15歳以下 19 1 * *
15−19 37,281 8,059 9.0 1.9
20−24 140,738 98,665 34.0 23.8
25−29 132,370 145,952 31.9 35.2
30−34 59,792 86,264 14.4 20.8
35−39 22,835 36,389 5.5 8.8
40−44 9,423 15,690 2.3 3.8
45−49 5,385 8,496 1.3 2.1
50−54 3,026 5,382 0.7 1.3
55−59 1,694 3,711 0.4 0.9
60−64 973 2,717 0.2 0.7
65−69 445 1,532 0.1 0.4
70−74 170 769 * 0.2
75歳以上 136 679 * 0.2
不明 38 19 * *
(出所:フィリピン統計庁統計部、注:登録外の数値調整なし。*は0.1%以下)

 外国人との婚姻に関して、2015年は全体の約3.6%が外国人と結婚。フィリピン人女性と米国籍の男性(3,072人)、フィリピン人男性とオーストラリア人女性(297人)との結婚が最も目立った。日本国籍の女性と結婚したフィリピン国籍の男性は89人、一方、日本国籍の男性と結婚したフィリピン国籍の女性は1,587人だった。フィリピン人女性と結婚した日本人男性は米国人男性に次いで多かった(17年1月24日のフィリピン統計庁発表より)。