三井住友海上出資のBPI/MS保険、創立15周年
アヤラとの強力連合、損保業界最高水準の利益継続
2017/02/02
フィリピンを代表する損害保険(損保)会社であるBPI/MSインシュアランス(BPI/MS、本社:マニラ首都圏マカティ市、代表者:社長兼CEOの田辺研一氏)が、2月1日、創立15周年を迎えた。
創立記念日となった昨日2月1日は、社内でミサと記念式典を行い「15周年を迎えられたことについて、全ての関係者への感謝の気持ちを大切にしよう」と社長からメッセージが発信された。また、日頃から積極推進しているCSRの一環として、国際NGOアイキャン支援のカリエカフェ(マニラの路上生活児童であった若者によって運営されるベーカリーカフェ)にコーヒーとパンを注文し社員に配った。
MS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険株式会社(三井住友海上火災、本社:東京都千代田区)と、フィリピンのアヤラグループ系銀行、バンク・オブ・ザ・フィリピン・アイランズ(BPI)との合弁企業であるBPI/MSは、2002年2月1日に創立。資本金は3億5,000万ペソ(約7億8,000万ペソ)、出資比率は三井住友海上が49%、BPIが51%。
2002年の創立以来、世界42カ国・地域に海外ネットワークを展開し幅広い保険商品・サービスを提供する三井住友海上火災と巨大なマーケットと強力なブランド力を持つBPIがシナジー効果を十分に発揮、地元に密着したビジネスを展開し、2015年末の元受保険料(損害保険会社の総収入)と純利益は共に創立時の約3倍に拡大、従業員数も約2倍となり規模と収益の両面で飛躍的な成長を続けている。また、昨年11月にはインターネットで申し込みから保険料の支払いまで全ての手続きがインターネットで完結出来るe‐コマースによる旅行傷害保険を発売。新しい商品・サービスも積極的に投入している。
BPI/MSは自動車保険、火災保険、海上保険、個人傷害保険、旅行保険など幅広い保険商品を販売。2015年の元受保険料は前年比7.7%増の56億3,132万ペソで業界4位、出再保険料を除いた正味保険料収入は同10.7%増の23億8,483万ペソで業界3位となり、商品別では最近の自動車販売台数大幅増加を背景に、自動車保険が特に好調であった。一方で、自動車保険の事故増加、損害準備金の積み増しによる保険金費用の増加、代理店手数料費用の増加、資産運用収益の減少により、2015年の純利益は同25.8%減の3億5,736万ペソとなったが、業界第2位の利益水準であった。2011~2014年は4年連続1位であり、純利益額では業界最高水準を維持している。2015年末の総資産は前年末比14.8%増の109億1,237万ペソで業界第3位となっている。
三井住友海上火災グループのフィリピンにおける主な歴史は以下の通り。
・1975年:大正海上火災保険(当時、後に三井海上火災を経て三井住友海上火災に)が駐在員事務所を開設し、メトロポリタン社元受の フロンティング営業を開始。
・1990年:住友海上火災(当時、後に三井住友海上火災に)が駐在員事務所を開設し、マフレ社の前身、プロヴィデント社元受のフロンティング営業を開始。
・1998年:三井海上火災保険(後に三井住友海上火災に)がFEB(ファーイースト銀行)の子会社(マカティ保険)に50%出資。社名を「FEB三井」に変更し、フィリピンのメインファシリティーとした。
・2001年:FEBがBPIに吸収合併され、BPIの損保子会社FGU社とFEB三井の合併、BPI/MSの誕生が決定。
・2002年:2月1日 BPI/MS創立、営業開始。
創立記念日となった昨日2月1日は、
MS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険株式会社(三井住友海上火災、
2002年の創立以来、世界42カ国・
BPI/MSは自動車保険、火災保険、海上保険、個人傷害保険、
三井住友海上火災グループのフィリピンにおける主な歴史は以下の
・1975年:大正海上火災保険(当時、
・1990年:住友海上火災(当時、後に三井住友海上火災に)
・1998年:三井海上火災保険(後に三井住友海上火災に)
・2001年:FEBがBPIに吸収合併され、
・2002年:2月1日 BPI/MS創立、営業開始。