メルコクラウン、日本での統合型リゾートのコンセプト発表
日本に強い関心、比でもシティ・オブ・ドリームス・マニラ展開

2017/02/24

 アジアにおける総合リゾート開発・運営会社である「メルコ・クラウン・エンターテインメント」(MCE)は、2月22日、日本における統合型リゾート施設のコンセプトインスピレーションを発表した。

 MCEのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者は、「MCEは、以前から日本に対して多大な関心を抱いていた。事実、当社の経営管理チームを含め、10年以上にわたってこの市場に注目してきた。そして、満を持して、MCEの独創的且つ最先端のコンセプトデザインを発表する。この設計は、世界で最も名高い建築家複数名と協働して創り上げたものである。MCEは、IR法案の成立に向けて日本政府が行ってきた多大な尽力と積極的な活動に感謝する。そして日本が変革期を迎える中、MCEが事業参画の機会を得られたことを、大変嬉しく思う。MCEは、日本独自のIR創設に向けた政府及び地方自治体の熱い期待に応えることはもちろん、日本国民のみならず世界中からの旅行者に、素晴らしい時間を過ごしてもらうことをビジョンとしている。日本の歴史上、初めてのIR開発にあたり、政府及び地方自治体をはじめ、日本国内の専門家やパートナー企業との協働の機会を楽しみにしている。日本は今後も、魅力的かつ持続可能な観光地であり続けるであろう」とコメントした。

 ローレンス・ホー会長は会見中、IR開発に関連する潜在的な社会問題についての懸念に言及し、「IRの事業運営は極めて多くの規制の下に置かれている。IR施設を複数の区域で運営するMCEは、社会的セーフガードに関して業界内でのリーダーシップを発揮、高水準のコーポレート・ガバナンスと社会的責任を実現してきた。またMCEは、積極的な一般市民への教育、ギャンブル依存症対策、地域社会の犯罪的要素からの保護など、レスポンシブル・ゲーミング・プログラムにおいても広く知られている。

 MCEは、世界で最も厳しい水準の規制下にある複数のゲーミング区域においてレスポンシブル・ゲーミングの遵守に関わる実績を有しており、社会的セーフガードの実施に関しては業界内のリーダー的存在であると自負している。さらには、従業員、顧客、一般社会に対しレスポンシブル・ゲーミング慣行を推進するため、MCEはこうした問題を専門に扱うMCE RG調査委員会の主導で、各国政府および専門の協議機関と緊密に連携し協働している。

 なお、MCEは、香港証券取引所および米国ナスダックに上場するアジアにおける総合リゾート開発・運営会社である。現在、台北のカジノ・ホテル「アルティラ・マカオ及びマカオのコタイにあるエンターテインメント総合リゾートの「シティ・オブ・ドリームス」、さらにマカオで最大級の非カジノ・テーブル式の電子ゲーミングマシンを展開する「モカクラブ)」を運営している。さらに、マカオのコタイにて、ハリウッド映画をテーマとした娯楽とレジャーを提供する、スタジオをコンセプトとするリゾート施設「スタジオ・シティ」の大部分を保有し、運営している。

 フィリピンでは、メルコ・クラウン(フィリピン)リゾートコーポレーションの子会社であるMCEレジャー(フィリピン)コーポレーションが「シティ・オブ・ドリームス・マニラ」を運営及び管理しており、カジノ・ホテル・販売店及びエンターテインメントも充実する総合リゾートを提供している(17年2月22日のメルコ・クラウン・エンターテインメントのニュースリリースより)