カジノリゾート「ソレア」運営企業、23億ペソの黒字に
前年34億ペソの赤字から急改善、カジノ収入21%増加
2017/03/24
フィリピン政府は、国家プロジェクトとして観光事業を強力に推進することを目的に、マ二ラ湾岸沿いに「マニラベイ・エンターテインメントシティー」を創設しつつある。そこでは、日本のユニバーサルエンターテインメント・グループを含む4グループのカジノ複合リゾート施設の開発が行われつつある。
その4グループの一つが当地最大の港湾企業インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)の総帥エンリケ・ラソン氏傘下のブルームベリー・リゾーツ(ブルームベリー)である。このブルームベリーによる大型カジノ・リゾート「ソレア・リゾート&カジノ」(ソレア)は2013年3月に開業した。
このブルームベリーが、3月23日、2016年(1月~12月)の年次報告書を発表した。
それによると、2016年の純収入は前年比21.2%増の304億ペソに達した。カジノ事業純収入が同20.8%増の280億ペソ、カジノ以外の収入も同25.6%増の24億ペソと好調であった。総費用はほぼ横ばいの264億ペソにとどまったことから、最終損益は23億2,310万ペソの黒字となり、前年の33億7,530万ペソの赤字から急改善した。そして、第1四半期(1月~3月)の11億5,500万ペソの赤字を完全に埋め切り、大幅なプラスに浮上した。韓国事業が赤字であり、韓国事業を除くベース、すなわち、フィリピン事業の純利益は34億6,000万ペソであった。
なお昨年、ブルームベリーのエンリケ・ラソン会長は、マニラ首都圏ケソン市において、2017年に国内2カ所目のカジノの建設着工、2019年に完工させる計画を表明している。ソレアの業績回復に加え、今後はドゥテルテ政権のもとでの中国との関係改善による中国人観光客の増加、ドゥテルテ政権によるオンラインカジノ規制措置による通常カジノへの来客数増加などが期待されることもあって、ブルームベリーは、ケソン市でのカジノプロジェクトを推進する意向のようである(17年3月23日のブルームベリー年次報告書などより)。
その4グループの一つが当地最大の港湾企業インターナショナル・
このブルームベリーが、3月23日、2016年(1月~12月)
それによると、2016年の純収入は前年比21.2%
なお昨年、ブルームベリーのエンリケ・ラソン会長は、
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