サンミゲル、建設公社と5千億ペソ超の協働事業合意

2017/05/02

  多角化を推進しインフラ事業でも大手となったサンミゲルは更なるインフラ事業拡大を目指している。

 このほどサンミゲルは、インフラ子会社サンミゲル・ホールディングスを通じて、フィリピン・ナショナル・コンストラクション社(PNCC、フィリピン国家建設公社)との間で、総額5,540億ペソに及ぶ協働事業合意覚書に署名を行った。

 5,540億ペソの協働事業はマニラ首都圏や近隣地域の道路網整備に関するものであり、TR5(南ルソン高速道路のソルソゴンまでの延長)、スカイウェイ第3期の延長、マニラ首都圏高速道路、スカイ8(タヌアンータガイタイ高速道路)、スカイ9(パシグ川道路)などが含まれる。

 なお、サンミゲルとPNCCはともに、スカイウェイ第3期事業の主契約者であるシトラ・セントラル・エクスプレスウェイ社(CCEC社)の株主であるなど、既に提携関係にある。また、PNCCの筆頭株主はフィリピン政府(2017年3月末時点での保有比率45.44%)、第2位の株主は公務員年金基金(GSIS、同27.22%)となっている(17年4月27日のフィリピン証券取引所回覧02477-2017号などより)。