カジノ「「シティ・オブ・ドリームス」、第1四半期65%増収
2017/05/06
大型カジノリゾート「シティ・オブ・ドリームス マニラ」(CODマニラ)の収入急増が続いている。CODマニラは、2014年12月14日にソフトオープン(部分開業)、2015年2月2日グランドオープン(全面開業)した。今年が開業実質3年目となる。
フィリピン政府は、国家プロジェクトとして観光事業を強力に推進することを目的に、マ二ラ湾岸沿いに4つのカジノリゾートを核とする「マニラベイ・エンターテインメントシティー」を創設しつつある。既に2013年3月に「ソレア・リゾート&カジノ」がオープンした。そして、CODマニラが第2号となった。
CODマニラは、SMグループ総帥ヘンリー・シー氏傘下の娯楽・不動産企業ベルコープ・グループと、オーストラリアの富豪ジェームス・パッカー氏傘下のカジノ企業メルコ・クラウン・エンターテインメント社(MCE)による協働カジノ・リゾート施設である。
MCEはマカオのメルコ・インターナショナルと豪州のクラウンの合弁企業であり、マカオの有名カジノ 「シティ・オブ・ドリーム」の開発・運営企業である。 MCEのフィリピン事業(CODマニラ)運営企業はメルコ・クラウン(フィリピン)リゾーツ(MCP)であり、フィリピン証券取引所(PSE)に上場されている。
CODマニラを運営するMCPが、5月5日、CODマニラの2017年第1四半期(1月~3月)の営業速報を発表した。それによると、今第1四半期の純収入は前年同期比65%増の1億5,740万米ドル相当、調整EBITDAは同113%増(約2.1倍)の6,110万米ドル相当へと急増した。
2016年年間の純収入は前年同期比63.5%増の4億9,120万米ドル相当、調整EBITDAは同189%増(約2.9倍)の1億6,030万米ドル相当へと急増したが、2017年は一段と収益力が向上することが期待される(17年5月5日のフィリピン証券取引所回覧02705-2017号などより)。