台風22号猛烈な勢いに、ルソン島に上陸へ

2016/10/18

日本外務省が広域情報発出し注意喚起

日本外務省は、10月18日、「台風22号の接近に伴う注意喚起 (フィリピン、中国沿岸部、台湾)(新規)」というタイトルの海外安全情報(広域情報)を発出した。その概要は以下のとおり。



1.10月18日(火)現在、非常に強い台風22号(国際名:ハイマー、HAIMA)がフィリピンの東方海上にあり、北西に進んでいる。日本の気象庁等の予測によれば、今後、同台風は猛烈な勢力に拡大し、20日(木)にかけてフィリピン北部に接近・上陸し、22日(土)にかけて中国沿岸部及び台湾に接近または上陸する見込みである。進路上にある海域及びその周辺地域では、強風や大雨のみならず、ところによっては高潮の発生、洪水・土砂崩れ等の被害や各種交通機関の混乱等も予想される。
 
2.ついては、これらの地域への渡航・滞在予定者は、以下の関連ウェブサイトを参考に台風情報や現地の気象情報の収集に努め、台風による被害が予想される場合には渡航・外出を控える、あるいは日程・移動経路又は訪問地を変更する等、災害や事故に巻き込まれないよう安全確保に努めてられたし。
 また,同地域滞在者は,報道及び関係機関から最新の情報を収集して災害に備え、懐中電灯・携帯用ラジオ等を手元に置いておくほか、飲料水・食糧を備蓄し、家族等に緊急の連絡先を知らせ、事前に避難場所を確認するとともに、必要な場合には安全な場所で待避する等の安全対策を講じられたし。台風通過後も、地盤の緩みに伴う土石流など、予測できない二次災害が発生する可能性もありますので注意されたし。
 《 参考 》
  日本気象庁(台風情報) : http://www.jma.go.jp/jp/typh/
  フィリピン気象庁(PAGASA): http://www.pagasa.dost.gov.ph/
  中国中央気象台(台風情報) : http://typhoon.weather.gov.cn/
  中国天気 : http://gd.weather.com.cn/tf/index.shtml
  台湾中央気象局 : http://www.cwb.gov.tw/

3.万一災害に巻き込まれた場合は、現地の気象当局等が発表する警報等に従って安全確保に努めるとともに、日本の留守家族,最寄りの日本国大使館・総領事館(下記連絡先),或いは公益財団法人交流協会台北事務所及び高雄事務所まで連絡されたし。

4.海外渡航前には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにし、3カ月以上滞在する場合は緊急事態に備え必ず在留届を提出されたし。(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html )また,3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、「たびレジ」に登録されたし。(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)。(16年10月18日の日本外務省発表より)。

 日本気象庁の10月18日午前4時10分(日本時間、以下同様)発表によると、台風22号は、19日午前3時現在、フィリピンの東にあり、中心位置は北緯16度00分、東経127度35分、時速30キロメートルの速さで西に向かっている。中心気圧は900ヘクトパスカル(hPa)、中心付近の最大風速は秒速60メートル、最大瞬間風速は同85メートルという猛烈な勢いとなっている。20日早朝には、ルソン島中北部に上陸すると予想されている(16年10月19日午前4時10分の日本気象庁発表より)。