中国に対する純信頼度、マイナス33%に
2016/10/18
6月のマイナス24%から更に悪化:SWS調査
対米はプラス66%、対日はプラス34%と良好
フィリピンの民間調査機関ソーシャル・ウェザー・ステーションズ(SWS)は、提携しているメディア・パートナーのビジネスワールド紙を通じて、2016年第3四半期(7~9月)の中国に対する国民の信頼度調査の結果を発表した。
調査期間は2016年9月24~27日の4日間。マニラ首都圏(300人)、ルソン地方(300人)、ビサヤ地方(300人)、ミンダナオ地方(300人)の成人合計1,200人を対象に調査。サンプリング誤差は全国で±3%、各地方で±6%。
それによると、中国に対する純信頼度はマイナス33%(信頼率22%、非信頼率55%)で、6月のマイナス24%(信頼率18%、非信頼率56%)から悪化した。中国に対する純信頼度がプラスになったのは、1994年8月に初調査を開始して以来40回の調査で7回のみであった。純信頼度が最も高かったのは、アキノ前大統領の大統領就任前の2010年6月でプラス17%、一方、最低は2015年9月のマイナス46%。国内では、南シナ海の領有権問題で中国政府が国際仲裁裁判所の判決を無視したことに対する懸念が広がっている。
一方、米国に対する純信頼度はプラス66%(信頼率76%、非信頼率11%:四捨五入)と「Very good」であったが、6月のプラス72%からは低下した。日本に対する純信頼度はプラス34%(信頼率56%、非信頼率21%)で4月のプラス20%より上昇した。オーストラリアに対しては純信頼度がプラス47%(信頼率62%、非信頼率15%)と高かった。
SWSの純満足・信頼度の用語は、+70%以上(Excellent)、+50~+69(Very good)、+30~+49%(Good)、+10~+29(Moderate)、+9~-9(Neutral)、-10~-29%(Poor)、-30~-49%(Bad)、-50~69%(Very bad)となっている。