比イオンファンタジー順調に拡大、9月末23店に

2016/10/10

 

 イオンファンタジーは海外でも、「イオンファンタジー フィリピン」、「イオンファンタジー 中国」、「イオンファンタジー マレーシア」、「イオンファンタジー タイランド」、「イオンファンタジー インドネシア」を通じて、ファミリー向けアミューズメント施設およびインドアプレイグラウンドの直営展開を進めるとともに、香港、ベトナム、カンボジアに おいて、ライセンス契約およびフランチャイズの店舗を展開している。

 2016年9月は、海外において4店の直営新規出店を行い、海外事業における店舗数は9月末に合計322店舗(フランチャイズ店舗等含む)に達した。フィリピンでは、9月10日、ルソン島のバタンガス州に23号店を出店した。

 2016年9月末のイオンファンタジー海外店舗数{( )内の数値は内数で、FC等(業務提携、業務委託等の店舗数)}

モーリーファンタジー キッズーナ その他
 海外計 204(9) 111(5) 7 322(14)
   中国 119(4) 31 2 152(4)
   マレーシア 51 20 5 76
   タイ 28 27 - 55
   フィリピン - 23 - 23
   インドネシア 1 5 - 6
   ベトナム 4(4) 4(4) - 8(8)
   カンボジア 1(1) 1(1) - 2(2)

(出所::株式会社イオンファンタジー資料より作成)

 イオンファンタジーはフィリピンで、2014年5月に子会社「イオンファンタジー・フィリピン」を設立した。そして、同年11月に、イオンファンタ ジーキッズーナ フィリピン1号店がマニラ首都圏ケソン市のショッピングモール「ロビンソンズ・ガレリア」内にグランドオープンした。 この出店によりイオンファンタジーのアセアン地域での店舗展開は、マレーシア、タイ、ベトナム、カンボジアに次いで5カ国目となった。

 その後、フィリピンにおけるイオンファンタジーキッズーナは着実に増加している。初出店から約1年後の2015年12月には、セブ初となる13号店をオープンした。そして今年4月には、北ダバオ州タグム市のロビンソンズプレイス・タグム店に18号店をオープンした。これはミンダナオ島第1号店でもあり、ドゥテルテ現大統領の地盤への出店となった。

 さらに、今年6月には、マニラ首都圏タギグ市ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)のアップタウンタウン・プレイス(デべロッパーはメガワールド)に21号店をオープンした。BGCはフィリピンのなかで断トツの先端都市であり、2015年にはキッザニア(KidZania)のフィリピン1号店がオープンして いる。7月には、ルソン島北部のイサベラ州カウアヤン市のSMシティ・カウアヤン店に22号店をオープンした。そして、上記の様に、バタンガス州のSMシティバタンガス店内に23号店をオープンした。

 フィリピンのキッズーナ(イオンファンタジー)店舗数推移(月末値)

2014年 2015年
11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
1 2 2 2 3 5 5 5 7 8 10 11 12 14

 

2016年
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
14 14 16 18 20 21 22 22 23

 (出所::株式会社イオンファンタジー資料より作成)

 なお、イオンファンタジー本社は10月5日、2016年度上半期(2016年3月~8月)の決算短信を発表した。その補足資料によると、フィリピンでの売上高は前年同期比3.1倍の3億500万円へと急拡大、営業損失も74%減の900万円へと急減、営業黒字化が視野に入ってきている。そして、全社の業績向上に貢献しつつある。

 イオンファンタジーは、フィリピンにおいて、マニラ首都圏を中心としたドミナント化を推進するとともに、セブ、ダバオなど首都圏以外での出店も積極化させつつある。今後も店舗網を拡充し、年間人口増加率が約2%と高く9歳以下の人口が2割(2千万人)以上というフィリピンでの子供向けアミューズメント施設需要拡大に対応していく方針である(16年10月7日の株式会社イオンファンタジー決算発表などより)。