カジノリゾート「オカダマニラ」、4億ドル追加調達

2016/10/07

私募債発行、昨年の6億ドルに続く2回目の起債

 

カジノ・娯楽関連企業であるユニバーサルエンターテインメント(旧社名アルゼ、ジャスダック上場、以下UE社)は、マニラ首都圏で大型カジノリゾート『マニラベイ・リゾーツ』プロジェクトを推進してきた。

 

 今年央に『マニラベイ・リゾーツ』事業の現地推進企業であるタイガー・リゾーツ社は、『マニラベイ・リゾーツ』を、『オカダ・マニラ』へと改称すると発表した。

 『オカダ・マニラ』プロジェクトは、フィリピンの国家的プロジェクトであるマ二ラ湾岸沿いの「マニラベイ・エンターテインメントシティー」に、世界最大規模のカジノ施設を含む豪華ホテルや高級レストラン、商業施設、バジェットホテル、コンドミニアム、世界最大級の噴水やビーチクラブを兼備した一大複合リゾートを創設するというものである。UE社の当初計画では投資額は20億米ドルとされていたが、その計画を一段と拡大、総投資額は40億米ドル超に達する見込みとのことである。

、『オカダ・マニラ』は、2016年末までに、第1フェーズをオープンする計画である。全プロジェクトの総敷地面積は44ヘクタールであり、第1フェーズは21.55ヘクタールを占めるとのことでもある。

 UE社は、『オカダ・マニラ』建設資金調達も活発化させている。10月5日、総額4億米ドルの第2回「株式会社ユニバーサルエンターテインメント海外私募債に関する販売代理人契約を締結し、販売代理店であるドイツ証券を通じて、投資家(海外適格購入者)との間でこの私募債の全額についての買取契約を締結した。

 今回の私募債は、2015年8月24日に発行した海外私募債(6億米ドル、満期5年)の追加発行となる。発行予定日は2016年10月14日、満期は2020年8月24日(約4年間)、年利は8.5%とされている。ただし、UE社の選択によって、6%を超える金利については元本を増加させることにより満期まで支払いを繰り延べることが可能とされている。調達資金は、『オカダ・マニラ』の建設・開発資金に充当される。今回の起債で『オカダ・マニラ』開業のための建設資金を概ね確保できたと発表されている(16年10月5日の株式会社ユニバーサルエンターテインメントIRリリースなどより)。