ヤサイ外相国連演説、麻薬撲滅戦略への不干渉を要求

2016/09/25

フィリピンのヤサイ外務大臣は、9月24日、国連の年次総会で演説を行った。


 ヤサイ外務大臣はその演説において、ドゥテルテ大統領による麻薬撲滅への戦いの方法・手段に国際的非難が高まっていることに反論、「国連が採択した持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために、汚職や麻薬問題などの課題に対処することを認めるよう強く要求する。フィリピンに対する不当な干渉を行うべきでない。国民のドゥテルテ大統領支持率は92%と前例のない高さである」と主張した。

 また、「フィリピン司法制度に超法規的殺人などは存在しないし、法執行機関の職員に麻薬犯罪の容疑者を射殺する権限を付与したことはないし、今後もない」と強調、ドゥテルテ大統領の麻薬撲滅戦略が誤解されているという見解を示した。