セブ大規模カジノリゾート、来年初に着工意向
2016/08/27
総工費650億ペソの「マクタン・レジャーシティ」
マカオ・リソース、シノ-アメリカン、比カラタ連携
既報のとおり、フィリピン証券取引所(PSE)上場の農業関連資材企業であるカラタの情報公開によると、セブ・マクタン島での大規模カジノ娯楽複合施設開発計画が進行しつつある。
カラタによると、シノ-アメリカン・ゲーミングインベストメントグループ(シノ)とマカオ・リソースグループ(マカオ・リソース)は、セブ州マクタン島ラプラプ市の約14ヘクタールの土地に、大規模カジノ娯楽複合施設「マクタン・レジャーシティ」を開発する。開発コストは約650億ペソ、年間収入約557億ペソを見込むとのことである。
シノは米国コロラド州を拠点とするカジノ・娯楽関連LLC(有限責任会社)である。一方、マカオ・リソースは英国ヴァージン諸島に設立されたカジノ、ホテル、リゾートなどを含む娯楽・ホスピタリティー関連企業であり、アジア、豪州などで幅広く事業を展開している。
カラタは現時点ではシノやマカオ・リソースとの資本・人的関係はないが、先日、この2社と提携し不動産取得や将来創設が予定されている、「マクタン・レジャーシティ」ベースの不動産投資信託(REIT)運営のための合弁企業を設立することで合意した 。シノとマカオ・リソースは「マクタン・レジャーシティ」の初期投資分として、カラタに2億3,400万ペソ、新設するREIT運営合弁企業に6億0,210万ペソ、合計8億3,610万ペソを出資する。
「マクタン・レジャーシティ」プロジェクト着工は、建設認可や観光インフラ・企業経済区庁(TIEZA)認可取得を前提に、2017年1月と予定されている。建設期間は3年間、その後の保証点検期間が6ケ月間であり、完工は2020年央の見込みである。
フィリピン賭博公社(PAGCOR)へのカジノ事業ライセンス取得申請に必要な無異議証明書(LONO)に関しても、セブ州知事、ラプラプ市長、経済界、市民団体、教会などから取得しており、2017年末までに、PAGCORからライセンスを正式受領できる見込みである(16年8月26日のフィリピン証券取引所回覧05060-2016号などより)。