旅行業界最大手の株式会社ジェイティービー（JTB、本社：東京都品川区）のフィリピン事業基盤が拡充されつつある。

　ＪＴＢはアジア事業拡大に注力している。そして、アジア発着の交流文化事業を拡充しながら、「アジア市場における圧倒的No.1ポジションを確立し、長期的・安定的な成長を可能とする基盤を完成させる」ことを目指した「2020年ビジョン」を掲げている。

　2015年、JTBはさらなるアジア事業強化の一環として子会社をフィリピンに設立、2015年4月に営業を開始した。フィ リピン子会社の名称はJTB ASIA PACIFIC PHIL.CORP.（JTBフィリピン）、 所在地はマニラ首都圏タギグ市ボニファシオ・グローバルシティ（BGC）ボニファシオ・サウスの RCBCセービングバンク・コーポレートセンター18階である。責任者は岡川知行（オカガワ　トモユキ）取締役社長兼マニラ支店長である。電話番号は （632）832-5621、FAXが（632）893-7201。

　JTBフィリピンは2016年には、セブ等ビサヤ地方での事業強化などを目的にセブ営業所を設立した。セブ営業所は、著名リゾートホテル「プラン テーションベイ・リゾート＆スパ」（マクタン島マリゴンドン、Tel. + 63 32 505 9800）内に立地。

　JTBフィリピンは、さらなる営業基盤拡充の一環として、ショッピングモール「SMモール・オブ・アジア（MOA ）」に出店する。MOAはマニラ首都圏パサイ市に立地するアジア有数の巨大ショッピング・モールであり、強大な集客力を誇り、著名観光地とも言える存在である。ユニクロや無印良品なども出店している。

　JTBフィリピンはこの「SMモール・オブ・アジア」北館2階に、8月13日、「SM MOA TRAVEL SALOON」をオープンする予定。店舗面積は26平米（正方形の5Ｍ×5Ｍ）、営業時間は午前10時から22時、スタッフは全員フィリピン人となる。

　JTBフィリピンの現在の主力営業拠点は、上記のボニファシオ・サウスの RCBCセービングバンク・コーポレートセンター18階に立地するいわゆる空中店舗である。今回出店するMOA店舗は、常に多数のモール来場者と接触できる地上型店舗である。このMOA店舗で旅行の魅力をアピールすることなどで実績を積み、複数出店を目指す。