ヤサイ・フィリピン外務大臣による安倍総理表敬
2016/07/16
ミンダナオ支援等に謝意、鉄鋼産業発展支援を打診
南シナ海仲裁に基づく紛争平和的解決で連携確認
7月15日午後6時10分(現地時間,日本時間も同じ)から約25分間、安倍晋三内閣総理大臣は、第11回アジア欧州会合(ASEM)に出席するため訪問中のモンゴルにおいて、ヤサイ・フィリピン外務大臣の表敬を受けた。表敬には,世耕弘成内閣官房副長官他が同席した。概要は以下のとおり。
1.安倍総理大臣とヤサイ外務大臣は、近年、緊密なパートナーシップの下、幅広い分野で両国は協力関係が進展しており、ドゥテルテ新政権の下で更に力強く発展させたい旨確認した。
2.安倍総理が、ヤサイ外務大臣の出身地であり、ドゥテルテ大統領が市長を務めたミンダナオにおいて、日本は、特にインフラ開発の分野を中心にハード・ソフトの両面で貢献してきたと述べるとともに、今度はフィリピン全土において、更に力強いパートナーシップに発展させたいと述べた。
また、安倍総理は、フィリピンのTPP参加は、地域の安定と繁栄に大きく寄与することになり、今後、情報提供を始めとして、できる限り協力したい旨述べた。さらに、安倍総理から,ドゥテルテ大統領の訪日に対する期待を表明した。
これに対して、ヤサイ外務大臣は、ドゥテルテ大統領の就任にあたって、日本より祝意のメッセージを頂いたことに感謝している、バングラデシュにおけるテロ事件において多くの日本人が犠牲になったことにお悔やみ申し上げたい、日本のこれまでのミンダナオ支援に深く感謝しており、物流の向上などインフラ分野での支援の継続を期待するとともに、鉄鋼産業の発展にも支援を検討頂きたいと述べた。
3.安倍総理とヤサイ外務大臣は、南シナ海をめぐる問題についても意見交換を行い、仲裁裁判の最終判断を受けて、当事国がこれに従うことにより、紛争が平和的に解決するよう、ASEAN関連会合において両国間で緊密に連携していくことを確認した(16年7月15日の日本外務省発表より)。