サンバレス州のニッケル鉱山に操業停止命令
2016/07/09
注目の新環境資源相就任1週間後に
ドゥテルテ新政権において、環境天然資源省(DENR)長官として、鉱山開発に対して慎重なスタンスをとってきているABS-CBN財団のジーナ・ロペス氏が任命された。
ドゥテルテ新政権において、環境天然資源省(DENR)長官として、鉱山開発に対して慎重なスタンスをとってきていたABS-CBN財団のジーナ・ロペス氏が任命された。
このジーナ・ロぺス氏のDENR長官就任後1週間で、サンバレス州サンタクルスのニッケル鉱山企業に対して操業停止命令が発出された。
具体的には、DENR鉱山地整局(MGB)第3地域事務所と環境管理局(EMB)第3地域事務所が、7月7日、ベンゲット・コーポレーションの子会社ベンゲット・コーポレーション・ニッケル・マイナーズ(BNMI)とサンバレス・ダイバーシファイド・メタルズ(ZDMC)に対して、サンバレス州サンタクルスでのニッケル等の採掘一時停止命令を発出したのである。
サンバレス州サンタクルスでは、2015年にも、採鉱活動により河川、農地、養殖池、海辺等にニッケルが沈泥しているとの地元住民の苦情に受け、同年5月にBNMI、ZDMCなど5社に対して採掘活動一時停止命令が発出されたという経緯がある(16年7月8日のフィリピン証券取引所回覧03968-2016号などより)。