比三菱自動車43億ペソ投資、ミラージュ生産へ
2016/06/17
20億ペソはプレス工場新設へ
三菱自動車のフィリピンの生産・販売拠点であるミツビシ・モーターズ・フィリピン(MMPC)]は、フィリピン政府の自動車産業育成政策 「CARS」への参加申請について、フィリピン貿易産業省投資委員会(BOI)より承認を受けた。
これにより、MMPCは、約43億ペソ(約104億円)を投資し、既存の車両生産工場で新たに生産ラインを増設し、2017年初めより『ミラージュ』および『ミラージュG4(アトラージュ)』の生産を開始する計画である。なお、この投資には、プレス工場を新設するための20億ペソが含まれている。
MMPCの加藤芳明社長兼最高経営責任者(CEO)は、BOIの決定について、「MMPCが50年以上にわたりフィリピンにおける自動車産業の発展に貢献したことが評価されたと考えている」と、「このCARS プログラムの下、MMPCは6年間で20万台の生産を計画しており、この達成の為、生産稼動シフトを追加し現地生産能力を倍増する計画である。また、これにより、フィリピン国内での雇用促進にもつながることが期待される」とコメントした。
フィリピン政府の貿易産業省とBOIは、フィリピンのモータリゼーションの進展に合わせてCARS プログラムを実現した。フィリピンでは2020年までに自動車需要が50万台に達すると見込まれている。
< MMPCの概要>
設立 :1963年2月
本社・工場所在地 : ラグーナ州 サンタローザ市(首都マニラから南東に約45km)
資本金: 16億4,000万ペソ
主な事業内容: 三菱自動車の生産および販売
代表者 :加藤 芳明社長兼CEO
株 主 :三菱自動車工業株式会社 51%、双日株式会社 49%
工場生産能力 :5万台/年
工場敷地面積: 約21.4ヘクタール
販売車種 :
【フィリピン生産】 アドベンチャー、L300
【タイ生産】 ミラージュ、ミラージュG4(アトラージュ)、モンテロスポーツ(パジェロスポーツ)、L200/ストラーダ(トライトン)
【日本生産】 ランサーEX、ASX(RVR)、パジェロ
(16年6月16日の三菱自動車工業株式会社 ニュースリリースなどより)。