比ミニストップ店舗数伸び悩み、5月末516店

2016/06/12

15年末519店から小幅減、1年間では26店増加
首位セブンイレブンの約1700店との差が拡大

 

 フィリピンのミニストップは、ロビンソンズ・コンビニエンス・ストアーズ(RCSI)によってフランチャイズ展開されている。

 RCSIは、三菱商事、ミ ニストップ株式会社、ゴコンウェイ・ファミリー傘下のロビンソンズ・リテイル(RRHI)グループとの共同事業である。2000年にRCSIとミニストップ本社との間でカントリー・フランチャイズ契約が正式締結され、2000年12月にミニストップのフィリピン1号店がオープンした。RRHI は2013年11月11日にフィリピン証券取引所(PSE)に新規上場した。

 フィリピンでのミニストップ店舗数(日本側発表数値、現地側発表と異なるケースがある)は、 2012年末337店、 2013年末386店、2014年12月末454店と増加してきている。2015年7月末には502店に達し、2000年12月の初出店以来、約14年半で500店の大台突破、2015年12月末には519店に達した。

 そして、2016年1月末には521店に達したが、5月末は516店にとどまり、1月末から5店減少、2015年末からも3店の減少となっている。前年同月末の490店からは一年間で26店、率にして5%の増加となっているが、伸び悩みと言えよう。

フィリピンのミニストップ店舗数推移(月末値)

2015年 16年
時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
店舗 455 465 473 484 490 495 502 507 511 513 519 519 521 518 518 516 516

(出所:株式会社ミニストップ資料より作成)

 フィリピンでもコンビニ業界の競争が激しくなってきており、業界首位のセブンイレブンをマーキュリー・セルフサービスやミニストップが追うという構図になっている。そして、ファミリーマート が2013年進出、ローソンも2015年3月末にフィリピン1号店をオープンした。このような状況下において、業界トップのセブンイレブンが急ピッチで店舗網を拡充させていることが目立つ。

 フィリピンのセブン・イレブンは、台湾系のプレジデント・チェーン・ストア(ラブアン)ホールディングスが51.56%を所有(2016年3月末現在)するフィリピン・セブン社(PSC)によって運営されている。毎月の店舗数は公表されていないが、四半期決算発表によると、2016年3月末の店舗数は1,655店に達し、前年同月末の1,341店から314店、率にして23%の増加となっている。2015年末の1602店からも53店の増加となっている。5月末には約1,700店へと増加していると推定され、このところ伸び悩みとなっているミニストップやファミリーマートとの差を更に広げている。

フィリピンの主な日系コンビニ店舗数(年末・月末値)

年・月 12年 13年 14年 2015年 2016年
3月 6月 9月 12月 1月 2月 3月 4月 5月
セブンイレブン 829 1,009 1,282 1,341 1405 1,480 1,602 N.A N.A 1,655 N.A 約1,700(推定)
ミニストップ 337 386 454 472 495 511 519 521 518 518 516 516
ファミリーマート 0 31 87 95 105 113 120 111 108 104 104 103

(出所:各社資料より作成、ミニストップ、ファミリーマートは日本側発表数値)
注:比セブンイレブンは直接的には台湾プレジデント・チェーン・ストアの傘下