三菱車ローン合弁企業MAFS設立、始動へ
2016/06/03
双日、ジャックス、比三菱自動車、BDOが参画
今年1月、双日、ジャックス、フィリピンで三菱ブランド自動車を組立・販売するミツビシ・モーターズ・フィリピン(MMPC)、およびフィリピン最大の商業銀行BDOユニバンク(BDO)の子会社BDOリーシング・アンド・ファイナンス(BDOLF)は、フィリピンで三菱ブランド自動車を専門に取り扱う販売金融会社MMPCオート・ファイナンシャル・サービシズ(MAFS)を合弁で設立することについて合意した。
証券取引委員会(SEC)は、5月31日、このMAFSの設立・登録を承認した。これにより、MAFSは正式に始動することとなった。、
MMPCはフィリピンで1963年創業の歴史を誇り、現在ではフィリピン自動車市場においてブランド別年間販売台数で第2位の地位を築いている。双日は1972年以来、MMPCの株主として同社の事業拡大と運営に深く関わってきた。
MAFSにおいて、双日とMMPCは三菱自動車ディーラーと連携しながら共同で営業展開とマーケティングを担い、ジャックスは日本およびベトナムとインドネシアで培った販売金融のノウハウを提供する。また、BDOLFはBDOが全国に有する拠点網を通じてフィリピンの金融ノウハウの提供や運営面での支援を行うことで、強固な経営体制を構築する。これにより、双日とMMPCはフィリピンで三菱ブランド車の更なる販売拡大を推進する。
1億人強というアジア有数の人口を抱えるフィリピンの自動車販売市場は、近年のフィリピンの堅調な経済成長と消費市場の伸張とともに拡大を続けており、2015年の年間販売台数は前年比19%増の約32万台を記録、MMPCはこのうち5.万4,087台(市場シェア16.8%)を占有している。今後、MAFSとして2020年までに年間2万台超の三菱ブランド車の販売金融の契約獲得を目指す。
双日は、ジャックス、MMPC、BDOLFとともに、MAFSによる事業展開を通じて、同国の自動車ユーザーにとって魅力のある販売金融商品の開発、審査手続きの迅速化などにより利便性向上と競合他社との差別化をはかり、顧客により多くの販売金融の利用機会を提供していく。同時にフィリピンの自動車産業と金融市場の成長に寄与し、同国の経済発展と生活水準の向上に貢献して行く方針である(16年6月2日のフィリピン証券取引所回覧03208-2016号や過去の双日株式会社ニュースリリースなどより)。