セブ航空、第1四半期純利益81%増の40億ペソ

2016/05/15

 フィリピンの格安航空(LCC)最大手であるセブ・パシフィック航空(CEB)が、5月13日に、2016年第1四半期(1月~3月)の決算速報を発表した。

  それによると、CEBの今第1四半期の収入は前年同期比13%増の160億ペソに達した。旅客収入が同11%増の120億ペソ、貨物収入が同8.3%増の8億3,600万ペソ、付帯事業収入が同24%増の32億ペソであった。ちなみに、旅客数は下表のとおり、同13%増の484万人であった。

 二桁増収効果にくわえ、ジェット燃料費の一段の値下がりで燃料コストが削減されたことで、純利益は同81%増の40億ペソに達した。前年同期も同13倍増益であったが、今第1四半期の純利益は更に大幅増加となった。

 セブ・パシフィック航空の乗客数・客席数・稼働率の推移 (タイガー・エアウェイズ・フィリピンズ含む)

項目 3月 伸び率 1~3月 伸び率
2016年 2015年 2016年 2015年
乗客数 1,643,059 1,532,483 7.2% 4,835,501 4,279,800 13.0%
客席数 1,915,222 1,919,095 -0.2% 5,576,942 5,423,368 2.8%
客席稼働率 85.8% 79.9% 5.9pts. 86.7% 78.9% 7.8pts.
 
稼働キロ数(RPK、千km) 1,838,491 1,600,282 14.9% 5,363,331 4,486,855 19.5%
座席キロ数(ASK、千km) 2,212,755 2,060,967 7.4% 6,506,590 6,024,322 8.0%
 
便数 11,443 11,509 -0.6% 33,315 32,728 1.8%
機体数(月/期末現在) 56 55 1.8% 56 55 1.8%

 (出所:セブ・パシフィック航空の統計より作成、CEBGO:旧タイガーエア・フィリピンズ)

 なお、CEBは2016年3月8日に創業20周年を迎えた。CEBは1996年3月8日にセブ⇔ダバオ毎日便を就航し、航空市場に参入した。その後、積極的な路線拡大、新鋭機導入、斬新なアイデア(飛行前の客室乗務員のダンスによる安全講習など)といったことにより急成長を続け、現在乗客数ではフィリピン航空(PAL)を抜き、フィリピン最大規模の航空会社(単独ベース)となっている。2010年10月26日にはフィリピン証券取引所(PSE)に上場した。そして、2015年1月8日に創業以来の累計乗客数が1億人を突破した(16年5月13日のフィリピン証券取引所回覧02744-2016号などよ り)。