15年末の住宅不動産融資、11.5%増の4,440億ペソ

2016/05/06

不良債権比率は3.10%でほぼ横這い(前年末3.08%)

 

 2015年第4四半期末(12月末)の商業・ユニバーサル(拡大商業)銀行、貯蓄銀行の住宅不動産融資残高(RREL)合計は前期末比5.5%増、前年同期末比11.5%増の4,440億2,100万ペソ(速報値)であった。

 一方、住宅不動産融資の不良債権(NPL)残高は前期末比5.9%増、前年同期末比12.0%増の137億5,400万ペソ。従って、不良債権比率は3.10%となり前期末、前年同期末(2.97%)から小幅に拡大した。

 総融資残高(TLP、銀行間融資含む)に対する住宅不動産融資残高比率は6.93%で前期末、前年同期末から縮小。また、総不良債権残高(TNPL、銀行間融資不良債権含む)に対する住宅不動産融資不良債権比率は11.20%で前期末、前年同期末から拡大した(16年5月5日のフィリピン中央銀行発表より)。



商業・ユニバーサル銀行、貯蓄銀行の住宅融資動向(単位:百万ペソ)

項目 14年12月末 15年9月末 15年12月末
住宅不動産融資残高(RREL) 398,234 420,948 444,021
住宅不動産融資NPL残高 12,279 12,983 13,754
       
総融資残高(TLP) 5,692,517 5,913,046 6,408,557
総不良債権残高(TNPL) 118,228 125,744 122,797
       
総融資対住宅不動産融資比率 7.00% 7.12% 6.93%
総NPL対住宅不動産融資NPL比率 10.39% 10.32% 11.20%
総融資対住宅不動産融資NPL比率 0.22% 0.22% 0.21%
住宅不動産融資のNPL比率 3.08% 3.08% 3.10%
住宅不動産融資NPL貸倒引当比率 47.81% 47.98% 43.26%

(出所:中央銀行資料より作成)
注1.数字は商業・ユニバーサル銀行(U/KB)、貯蓄銀行の合計
注2.総融資残高、総不良債権残高は銀行間融資、銀行間融資不良債権を含む