BDOノムラ・セキュリティーズ正式誕生

2016/05/03

野村と比最大銀行BDOとの合弁事業

 

  野村ホールディングス(野村HD)は今年1月27日、フィリピンの最大銀行BDOユニバンク(BDO、本店:マニラ首都圏マカティ市)の証券子会社であるPCIBセキュリティーズ(PCIB証券、本社:マカティ市)への49%の出資を完了した。

 そして、PCIB証券はこのほど、社名をBDO Nomura Securities Inc.(BDOノムラ・セキュリティーズInc.=BDO野村証券)に変更した。社名変更は以前から予定されていたが、正式にBDOノムラ・セキュリティーズが誕生したといえる。
 
 野村HDとBDOは昨年6月29日、野村HDがBDOの証券子会社であるPCIBセキュリティーズ(PCIB証券)に対し、現地当局の許認可等の取得を前提として出資することで合意した。PCIB証券は野村HDの出資完了により、野村HD49%、BDO51%出資の合弁会社となり、野村HDの持分法適用会社となった。すなわち、PCIB証券がBDO野村証券へと変身したのである。なお、PCIB証券の資本金は約 2億5,416万ペソ(約6億2千万円)と発表されている。
 
 フィリピンでは、安定的な経済成長を背景に個人投資家が増加しており、BDOノムラ・セキュリティーズは、主にフィリピン個人投資家を対象として、当初は国内株式オンライン取引サービスを展開する。また幅広い投資家層に、クロスボーダー取引の機会を提供する。

 総資産規模等において現地最大の金融機関であるBDOと協業することにより、野村HDは現地資本市場の発展に貢献するとともに、フィリピンにおける収益基盤の構築、および野村グループのプレゼンスの向上を図る。そして、高い成長が期待できるフィリピン・オンショア市場でのビジネスを拡大することにより、アジアにおけるホールセール及びリテールビジネスの相乗効果の更なる創出を目指す(16年5月3日のフィリピン証券取引所回覧02425-2016号などより)。