3月の訪日フィリピン人、40%増の3万7,500人

2016/04/21

月間記録、第1四半期35%増の7万4,800人に

 

 日本政府観光局(JNTO)は4月20日、訪日外客数などに関する2016年3月の推計値を発表した。

 3月の訪日外客数は前年同月比31.7%増の200万9,500人(推計値)となり、初めて単月として200万人を超え、過去最高を記録した。主な要因 は、桜シーズンを迎えたこと、昨年4月だったイースター(聖週間)休暇が今年は3月となり欧米市場や一部アジア市場からの訪日需要が増加したこと。また、 航空路線の拡大、燃料サーチャージの値下がり、クルーズ船の寄港増加、訪日旅行プロモーション等も、引き続き訪日旅行者数の増加を後押してしている。

 市場別では、香港、フィリピン、米国、カナダ、英国、ドイツが単月として過去最高を記録した他、ロシアを除く13市場が3月として過去最高を記録した。

 上位5市場は、1.中国(前年同月比47.3%増の49万8,100人) 2.韓国(39.5%増の37万4,100人) 3.台湾(18.2%増の 32万8,400人) 4.香港(37.3%増の16万1,000人) 5.米国(21.5%増の11万6,200人)。

 フィリピンは前年同月比40.0%増の3万7,500人で、単月として過去最高を記録。海外旅行のハイシーズンとなるホーリーウィーク(聖週間)が今年 は3月末となったことや、3月15日よりLCCのジェットスター・ジャパンがマニラ~成田線を就航させたことが訪日意欲を後押しした。さらに、2月に出展 した旅行博「トラベルツアー・エキスポ2016」での販促も、訪日需要増加に一定の貢献をした。

 16年第1四半期(1月~3月)の累計訪日外客数(推計値)は前年同期比39.3%増の575万2,800人で、上位5市場は、1.中国(前年同期比 59.4%増の147万2,100人) 2.韓国(45.6%増の137万9,800人) 3.台湾(29.2%増の99万8,400人) 4.香港 (39.3%増の43万7,800人)、5.米国(19.8%増の25万9,700人)。フィリピンからは35.0%増の7万4,800人で、東南アジア ではタイ(22.5%増の22万2,100人)、マレーシア(47.1%増の8万7,900人)に次いで多かった。

注)「訪日外客」とは、国籍に基づく法務省集計による外国人正規入国者から日本に永住する外国人を除き、これに、日本を経由して第三国に向かうために日本 に一時的に入国した通過客(一時上陸客)を加えた入国外国人旅行者のことである。「観光客」とは、短期滞在の入国者から「商用客」を引いた入国外国人で、 親族友人訪問を含んでいる(16年4月20日の日本政府観光局発表より)。