1月のフィリピンの四輪車生産、36%増の8,826台
2016/03/08
依然低水準、ASEAN主要5カ国シェア2.9%で最下位
4位ベトナム1万6,150台(シェア5.3%)との格差拡大
ASEAN自動車連盟(AAF)が、2015年1月のASEAN自動車生産・販売統計を発表した.。それによると四輪車国内販売台数は合計で23万6,930台で、前年同月に比べ3.5%減少した。
国別では、インドネシアが前年同月比9.9%減の8万4,885台、タイが13.2%減の5万1,821台、マレーシアが11.9%減の4万4,591 台、フィリピンが27.6%増の2万3,808台(工業会加盟企業のみ)、ベトナムが35.8%増の2万1,879台、シンガポールが89.7%増の8,971台、ブルネイは30.9%減の975台となった。
一方、生産台数は前年同月比11.3%減の30万2,945台であった。国別では、タイが11.7%減の14万7,651台、インドネシアは15.7% 減の8万3,587台、マレーシアは17.5%減の4万6,731台、ベトナムは33.3%増の1万6,150台、フィリピンは36.4%増の8,826 台。
フィリピンはこのところの販売台数の伸びが好調ではあるが、販売台数そのものは依然低水準である。生産に関してはさらに低水準。生産台数と販売台数を比較すると、フィリピンは新車の6割以上を輸入に頼っていることがわかる。そして、ASEAN主要5カ国での生産台数シェアは僅か2.9%で最下位にとどまっている。即ち、生産台数拡大が急務であるといえる(16年3月7日のASEAN自動車連盟統計より)。
ASEAN自動車販売台数比較
国 | 2016年1月 | 2015年1月 | 伸び率 |
ブルネイ | 975 | 1,411 | -30.9% |
インドネシア | 84,885 | 94,194 | -9.9% |
マレーシア | 44,591 | 50,602 | -11.9% |
フィリピン | 23,808 | 18,662 | 27.6% |
シンガポール | 8,971 | 4,728 | 89.7% |
タイ | 51,821 | 59,721 | -13.2% |
ベトナム | 21,879 | 16,110 | 35.8% |
合計 | 236,930 | 245,428 | -3.5% |
ASEAN自動車生産台数比較
国 | 2016年1月 | 2015年1月 | 伸び率 |
インドネシア | 83,587 | 99,102 | -15.7% |
マレーシア | 46,731 | 56,654 | -17.5% |
フィリピン | 8,826 | 6,470 | 36.4% |
タイ | 147,651 | 167,165 | -11.7% |
ベトナム | 16,150 | 12,112 | 33.3% |
合計 | 302,945 | 341,503 | -11.3% |
(出所:ASEAN自動車連盟)