決算発表開始、グローブは収益とも連続史上最高

2016/02/08

2015年の純利益23%増の165億ペソ、実質4%増益
携帯加入20%増の5,293万件、ブロードバンド55%増

 

 当地第2位の通信企業グローブ・テレコム(グローブ)が2月5日、2015年(1月~12月)の決算速報を発表した。

 グローブは2014年決算において、収入、税金・金利・償却前利益(EBITDA)、純利益、コア純利益ともに史上最高を記録したが、2015年も各々連続の史上最高記録更新となった。

 グローブの2015年のサービス収入は前年比15%増の1,137億ペソと二桁増収、連続での史上最高記録となった。主力の携帯通信収入が同9%増の851億ペソ、ブロードバンド収入が同38%増の175億ペソ、固定回線データ事業収入が同40%増の77億ペソ、固定回線音声関連収入が同23%増の34億ペソといずれも増収であった。

 一方、営業費用が同14%増の679億ペソにとどまったことで、税金・金利・償却前利益(EBITDA)は同17%増の458億ペソに達した。減価償却費は同11%増の211億ペソであった。これらの結果、報告純利益は同23%増の165億ペソへと二桁増加した。一時的損益や外為変動損益などを除いたコア純利益は同4%増の151億ペソに達した。すなわち、実質4%増益であった。収入と同様、各利益も連続での最高益更新となった。

 2015年末の携帯通信加入件数(SIMベース)は前年末比20%増の5,293万件に達した。プリペイド(前払い)方式が同21%増の5,053万件、 ポストペイド(後払い)方式が同6%増の240万件であった。一方、ブロードバンド加入件数は同55%増の432万件であった。

 2015年の設備投資額は前年比51%増の321億ペソへと大幅増加した。そのうち、48%がデータ事業に、35%がコア事業に、15%がビジネス・サポートに、8%がその他事業に充当された。2016年も同10%増の約350億ペソと高水準の投資が続く見込みである(16年2月5日のフィリピン証券取引所回覧00662-2016号などより)。