三菱商事の「フォーブス メディア タワー」着工

2016/02/04

マカティ市に世界初の「フォーブス」ブランドビル
比のセンチュリー・プロパティーズと共同開発

 

 三菱商事とフィリピンの大手不動産デベロッパーであるセンチュリープロパティーズグループ社(センチュリー社、本社:マニラ首都圏マカティ市)との共同開発事業である「フォーブス メディア タワー」プロジェクトの鍬入れ行われた。

  三菱商事は昨年9月に、「センチュリー社と、マニラ首都圏で最大のビジネスエリアであるマカティ市内の大型オフィスビル「フォーブス メディア タワー」(地上35階、述床面積約6万平米)に参画すべく、センチュリー社傘下の特定目的会社の株式40%を取得する」と発表した。センチュリー社のフィリピン国内での豊富な不動産開発実績と、三菱商事が世界各国における不動産開発事業で得たノウハウを融合し、質の高いオフィスを開発する方針である。

 この「フォーブス メディア タワー」プロジェクトの総事業費は45億ペソ。そのうち、23億ペソは両社の出資で賄われる。出資比率は上記のように三菱商事が40%、センチュリー社が 60%である。残りの22億ペソは現地大手財閥アヤラ系の優良銀行バンク・オブ・ザ・フィリピン・アイランズ(BPI)から調達する。

  なお、有力金融誌フォーブス・マガジン などを発行する米国フォーブス・メディア社は、2013年に、「センチュリー社との協働で、成長著しいマカティ市に、フォーブス・メディア社のオフィスビルを建設する」と発表している。フォーブス・メディア社は、アジアの中でもフィリピンを特に有望視、その経済の中心地であるマカティ市に先端オフィス・ビルを建設、世界の有力企業に良好なビジネス拠点を提供する方針であるとも表明している。すなわち、世界初の「フォーブス」ブランドのオフィスビル「フォー ブス・メディア・タワー」をマカティ市に建設することを決定したのである。この構想に三菱商事が参画したのである、フォーブス・メディア社はマカティ市の第1号に続き、世界の主要都市に「フォーブス・メディア・ タワー」を展開することを視野に入れている。

 一方、三菱商事は、日本の高い技術や商品企画力を活かし、成長著しい東南アジア諸国において高付加価値な不動産の開発事業を推進していく。フィリピン国内ではセンチュリー社との協業を拡大させると共に、ベトナム、インドネシア、ミャンマー等他の東南アジア諸国に於いても質の高い不動産開発事業を積極的に展開して行く方針である(16年2月3日のフィリピン証券取引所回覧00576-2016号などより)。