野村と比最大銀行BDOとの合弁株式事業始動
2016/01/27
PCIB証券への49%出資完了、BDO野村証券誕生へ
野村ホールディングス(野村HD)は1月27日、フィリピンの最大銀行BDOユニバンク(BDO、本店:マニラ首都圏マカティ市)の証券子会社であるPCIBセキュリティーズ(PCIB証券、本社:マカティ市)への49%の出資を完了した。
PCIB証券は、フィリピン当局による認可の後、BDO Nomura Securities Inc.(BDOノムラ・セキュリティーズInc.)に名称を変更する予定である。
野村HDとBDOは昨年6月29日、野村HDがBDOの証券子会社であるPCIBセキュリティーズ.(PCIB証券)に対し、現地当局の許認可等の取得を前提として出資することで合意したという経緯がある。PCIB証券は野村HDの出資完了により、野村HD49%、BDO51%出資の合弁会社となり、野村HDの持分法適用会社となった。PCIB証券の資本金は約 2億5,416万ペソ(約6億2千万円)である。
フィリピンでは、安定的な経済成長を背景に個人投資家が増加しており、両社は合弁会社を通じて、主にフィリピン個人投資家を対象として、当初は国内株式オンライン取引サービスを展開する。また幅広い投資家層に、クロスボーダー取引の機会を提供する。
総資産規模等において現地最大の金融機関であるBDOと協業することにより、野村HDは現地資本市場の発展に貢献するとともに、フィリピンにおける収益基盤の構築、および野村グループのプレゼンスの向上を図る。そして、高い成長が期待できるフィリピン・オンショア市場でのビジネスを拡大することにより、アジアにおけるホールセール及びリテールビジネスの相乗効果の更なる創出を目指す。なお、本件による野村HD連結業績への影響は軽微である(16年1月27日の野村ホールディングス株式会社ニュースリリースなどより)。
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