アークレー、フィリピンでの一貫体制確立

2016/01/22

検査機器工場完成、体外診断用薬との両輪に

 

 臨床検査機器・体外診断用医薬品メーカーのアークレイ(本社:京都市中京区)のフィリピン・バタンガス州の生産工場「ARKRAY Industry, Inc.」において、昨年2月より建設を進めてきた検査機器工場・物流棟が完成し、1月21日(木)に竣工式および内覧会を開催した。

 「ARKRAY Industry, Inc.」は2011年9月の操業以来、尿検査試薬をはじめとする体外診断用医薬品を生産している。既存の体外診断用医薬品の生産工場に加え、今回の検査機器工場ならびに物流棟完成により、検査機器・体外診断用医薬品の一貫生産・出荷体制が確立された。今後アークレイグループの基幹工場としての役割を強化し、グローバル市場の需要拡大に対応していく。

 まずは2016年4月より、糖尿病検査機器、尿検査機器の生産・出荷を開始する。また、生産受託事業を開始することで、事業拡大を図っていく。

 アークレイは、これからも各地の生産拠点の能力増強と効率的な生産・供給体制の構築を図り、世界各国の市場ニーズやトレンドに適した製品を迅速に届けて行く方針である。現在は、アークレイファクトリー(日本・滋賀県)をマザー工場に、中国(上海・平湖)・フィリピン・インド・アメリカ・イギリス・ロシア の7カ国に9つの生産拠点を設け、80カ国以上で製品を販売している。

<機器工場の概要>
所在地:バタンガス州セントトーマス ファースト・フィリピン・インダストリアルパーク フェーズ1A ロット22
Tel:(63)43-405-6450  fax:(63)43-405-6449
工場規模:約7,500㎡(増設部分建屋 約5,000㎡、全敷地面積 約20,000㎡)
主な生産品目:臨床検査機器(主に糖尿病検査、尿検査用検査機器など)
生産開始予定:2016年4月

<ARKRAY Industry, Inc.の概要>
代表者:八田正範氏
従業員数:約300名(2016年4月以降)
事業内容:臨床検査機器・体外診断用医薬品(試薬)などの製造
(16年1月21日のアークレイ株式会社プレスリリースより)。