株式市場:195ポイント(2.9%)急落、20カ月ぶりの安値に
2016/01/07
中国市場急落や北朝鮮核実験受け全面安、外人は買い越し
2016年1月7日の株式市場は大幅続落し、PSE株価指数は前営業日から195.02ポイント安の6,618.88ポイントで引けた。率にして2.86%の急落となった。2016年年初来の下落率は4.8%に達している。
全体の売買代金は前営業日比27%増の54億1,600万ペソ(約141億円)、総取引回数は31%増の5万1,003回。値上がり22銘柄、値下がり162柄、変わらず26銘柄。外国人投資家は5億1,100万ペソの買い越し。
北朝鮮の核実験実施や中国株式市場の急落や取引停止措置を受けてほぼ全面安となり、終値は2014年4月28日の6,604.35ポイントント以来、約20カ月ぶりの安値へと急落した。また、一日の下落率2.86%は、2015年8月24日の人民元切り下げショックなどによる6.7%下落以来、約5カ月ぶりの大幅なものとなった。
セクター別下落率は、鉱業・石油が3.52%、不動産が3.3%、持株会社が3.11%、工業が3.07%、サービスが2.23%、金融が1.11%であった。
<2016年1月7日の株式市場概要>
(出所:フィリピン証券取引所の取引記録より作成、注:パーセント表示は前の営業日からの伸び率)
指数 | 始 値 | 高 値 | 安 値 | 終 値 | 前営業日比 |
PSE株価指数 | 6,823.37 | 6,823.37 | 6,618.88 | 6,618.88 | -195.02 |
出来高(百万株) | 689 | 50% | 値上がり銘柄 | 22 | 外人買付額(百万ペソ) | 3,100 |
売買代金(百万ペソ) | 5,416 | 27% | 値下がり銘柄 | 162 | 外人売却額(百万ペソ) | 2,589 |
総取引回数 | 51,003 | 31% | 変わらず銘柄 | 26 | 外人買越額(百万ペソ) | 511 |
フィリピン証券取引所指数、ペソ対米ドルレートの動き(年末値、2016年は1月7日時点)
(出所:フィリピン証券取引所やPDS取引記録より作成、2016年は1月7日時点))
フィリピン証券取引所株価指数 | ペソ対米ドルレート | |||
時期 | 年末・月末値 | 上昇率 | 年末・月末値 | 上昇率 |
2004年 | 1,822.83ポイント | 26.38% | 56.280ペソ | -1.39% |
2005年 | 2,096.04ポイント | 14.99% | 53.090ペソ | 6.01% |
2006年 | 2,982.54ポイント | 42.29% | 49.030ペソ | 8.28% |
2007年 | 3,621.60ポイント | 21.43% | 41.280ペソ | 18.77% |
2008年 | 1,872.85ポイント | -48.29% | 47.520ペソ | -13.13% |
2009年 | 3,052.68ポイント | 63.00% | 46.200ペソ | 2.86% |
2010年 | 4,201.14ポイント | 37.62% | 43.840ペソ | 5.38% |
2011年 | 4,371.96ポイント | 4.07% | 43.840ペソ | 0.00% |
2012年 | 5,812.73ポイント | 32.95% | 41.050ペソ | 6.80% |
2013年 | 5,889.83ポイント | 1.33% | 44.395ペソ | -7.53% |
2014年 | 7,230.57ポイント | 22.76% | 44.720ペソ | -0.73% |
2015年 | 6,952.08ポイント | -3.85% | 47.060ペソ | -4.97% |
2016年1月7日 | 6,618.88ポイント | -4.80% | 47.030ペソ | 0.06% |