12年間で36件、世界全体109件の35%に
2014年も5件でトップ：海外邦人援護統計

 

  日本外務省から発表された「2014年海外邦人援護統計」において、海外で邦人が被害者となった主な殺人事件として掲載されている8件のうち、下記のようにフィリピンでの事件が5件を占めて国別トップとなっている。

02月　フィリピン・南ダバオ州において、邦人が殺害された。
05月　フィリピン・マニラ首都圏において、邦人が殺害された。
08月　米国・ニューヨーク市において、邦人が殺害された。
08月　フィリピン・リサール州において、邦人が殺害された。
08月　フィリピン・マニラ首都圏において、邦人が殺害された。
10月　カナダ・サレー市において、邦人が殺害された。
10月　フィリピン・マニラ首都圏において、邦人が殺害された。
11月　米国・カリフォルニア州において、邦人が殺害された。

　正確には、「主な殺人事件」という記 載であるが、多くの年でフィリピンが海外での邦人殺人事件発生地トップとなっている。2003年からの12年間でも、全世界での109件のうちフィリピンでの発生件数は36件に達し、国・地域別構成比で35%、断トツとなっている。2003年から2008年にかけては6年連続で1位となっている（他国と同 率の場合もある）。2009年以降の件数はやや減少傾向となっていたが、14年は再び増加となった(15年12月14日の日本外務省領事局海外邦人安全課発表より）。

　海外で邦人が被害者となった主な殺人事件数の推移（海外邦人援護統計掲載分）

発生場所

2003年

04年

05年

06年

07年

08年

09年

10年

11年

12年

13年

14年

10年間

全世界

12件

8件

8件

6件

12件

10件

8件

9件

10件

10件

8件

8件

109件

フィリピン

2件

4件

2件

3件

5件

4件

1件

5件

1件

3件

1件

5件

36件

フィリピンの順位

1位

1位

1位

1位

1位

1位

2位

1位

2位

1位

2位

1位

1位

　　（出所：日本外務省の海外邦人援護統計より作成、順位は他国と同率の場合もある）