NTTコムとPLDT、高品質データセンター事業で提携

2015/11/12

NTT「Nexcenter」、フィリピン等19カ国で利用可能に

 

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とフィリピン最大の通信企業であるフィリピン長距離電話(PLDT)は、フィリピンにおける、コロケーションサービス「Nexcenter」の提供を目的として、2015年11月5日にパートナーシップ協定を締結した。

 これにより、フィリピンへ事業進出する企業やフィリピンから海外へ事業展開する企業は、従来提供している企業向けネットワークサービス「Arcstar Universal One」に加え、世界共通の高品質コロケーションサービス「Nexcenter」を、フィリピンをはじめ、世界19カ国/84都市/約140拠点で、グローバルシームレスにかつワンストップで利用可能となる、。

 この協定に基づき、NTT ComとPLDTは、PLDTのフィリピン国内の主力データセンター2拠点の設備や運用サービスなどの品質を高め、2016年1月より、コロケーションサービス「Nexcenter」として提供を開始する。また、現在建設中の新データセンターにも「Nexcenter」として定める300項目以上のグローバル統一サービス・品質基準を適用し、2016年4月以降に提供開始予定である。これにより、NTT Comのコロケーションサービス「Nexcenter」は、アジアNo.1のカバレッジをさらに強化する。

 NTT Comは、今後も引き続き、顧客企業の積極的なグローバルビジネス展開をサポートするため、世界各地のパートナー企業との連携・協業を推進し、高品質なコロケーションサービス「Nexcenter」の提供地域を、さらに拡大していく日宇新である。

 PLDTのナポレオン・ナサレノ社長兼CEOは「今回のパートナーシップを通じて、PLDTは、NTT Comのグローバル水準の技術力とサービス基盤を活用し、世界各地域の市場におけるデータセンターおよびICTサービスの提供能力を強化することができ る。また、このパートナーシップは、フィリピンの発展に貢献できると考えている。フィリピン国内の企業ニーズに応え、それらの海外進出をサポートできる機 会を、とても楽しみにしている」とコメントした。

<「Nexcenter」サービス基準認定対象のPLDTデータセンター>
1.Vitro Pasig Data Center(サーバールーム面積:約3,600平米)
2.Vitro Makati Data Center(建設中) (サーバールーム面積:約8,000平米)
3.IPC Sucat Data Center(サーバールーム面積:約1,800平米)

 なお、コロケーションサービスとは、通常、基幹回線網(バックボーン)を有する通信企業が、他の通信企業の通信機器や設備を自局内に設置することなどを意味する。

 また、NTT ComとNTTドコモはPLDTに出資、資本面でも提携関係が継続している(15年11月11日のNTTコミュニケーションズ株式会社ニュースリリースなどより)。