大阪のマルユウ食品、フィリピン進出意向

2015/11/04

ミンダナオ島ダバオでの養鶏・鶏肉加工検討

 

食肉加工卸売企業であるマルユウ食品(本社:大阪府泉南群)がフィリピン進出を検討している。



 マルユウ食品は、独立行政法人国際協力機構(JICA)の「中小企業連携促進基礎調査」2014年度第2回(2015年1月公示)において、フィリピンでの養鶏・鶏肉生産加工事業調査を提案、採択された。共同提案者はプライスウォーターハウスクーパースサステナビリティ株式会社であった。

 「中小企業連携促進基礎調査」は、優れた製品・技術を有する本邦中小企業からの提案について、開発途上国の開発課題解決への裨益効果、自社の海外展開計画の具体性や実現可能性、及びODA事業との連携可能性等の観点から審査を行い、審査の結果採択された案件については、契約交渉を経て提案法人にJICAが調査を委託し、同調査費用の最大1,000万円までJICAが負担するものである。

 マルユウ食品は、現在、 Ana’s Breeders Farm社(AFBI)と提携、ダバオ市などでの養鶏・鶏肉生産加工事業調査を実施している。最近、ダバオ市を訪問したマルユウ食品の永野武 代表取締役社長は「ダバオ市などに拠点を設立、AFBIとの協働で、日本へ鶏肉や加工品を供給することを計画している」と表明したとのことである。

 マルユウ食品は現在、日本で国産やブラジルからの輸入品を使用しているが、供給不足が起こりつつあり、フィリピンからの本格供給を検討しているとのことでもある