台風24号、非常に強い勢力で上陸懸念

2015/10/14

在フィリピン日本大使館が注意喚起

 

在フィリピン日本大使館は10月14日、邦人社会に対して、台風接近に伴う注意喚起を行った。その内容は以下のとおり。


1. 10月14日正午(日本時間)現在、台風24号(アジア名「コップ」。フィリピン名はフィリピン観測域内に入るとランド(LANDO)と名付けられる予定)がフィリピン東方沖をゆっくりと西へ進んでおり、今週末から来週はじめにかけてフィリピンへ上陸する可能性がある。
 
 日本の気象庁の予報によれば、同台風は今後勢力を強め、17日午前9時には中心気圧940hPa,最大瞬間風速65m/sと非常に強い台風に発達し、今週末から来週はじめにかけてルソン島中・北部に上陸する可能性がある。このため、台風の進路上にある海域及びその周辺地域では、強風や大雨のみならず、ところによっては洪水・土砂崩れ,高潮の発生等の被害や各種交通機関の混乱等も予想される。

2. ついては、フィリピン渡航・滞在予定者及び滞在者は、下記の関連ウェブサイトを参考に最新の気象情報等関連情報の収集に努め、状況に応じて渡航・滞在または外出を控える、あるいは渡航の日程・移動経路又は訪問地を変更する等、災害や事故に巻き込まれないよう安全確保に努められたし。
 
 台風の影響に伴い、各種交通機関(特に航空機や船)の混乱も予想されるので、利用の予定がある場合には、最新の運行状況を利用交通機関に確認されたし。
 フィリピン滞在者、特に、台風が通過する地域滞在者は、下記の諸点に留意し、災害被害を避けるための準備や行動などに留意し、十分な安全対策を速やかに講じられたし。

【上陸前の備え】
(1)報道及び関係機関から最新の情報を収集する。
(2)停電に備え、懐中電灯、ライター、ろうそく、携帯ラジオ、予備の電池等を準備するとともに、1~2週間分の飲料水・食料を確保・備蓄する。
(3)避難することも想定し、旅券、現金、雨具、携行用の水、食料等を準備し、いつでも持ち出せるようにしておく。
(4)強風で飛ばされそうなものは屋内に移す又は固定する。
(5)避難場所や避難コースを確認しておく。
(6)家族等に緊急連絡方法や避難場所の確認を行う。
(7)沿岸部に居住・滞在の場合は高潮の発生にも注意し、あらかじめ安全な内陸部への避難を検討する。

【上陸以降の対応】
(8)報道及び関係機関から最新の情報を収集する。
(8)外出は控える。
(10)現地当局からの避難勧告や指示に従う。また、避難後に最寄りの日本大使館または領事事務所へ連絡する。
(11)台風通過後も地盤のゆるみに伴う土砂崩れ等の二次災害にも十分注意する。
(12)被害が発生している地域においては、略奪等の治安悪化の可能性にも十分注意する。
(13)被災地では,インフラの破壊(電気や水など)、物資供給不足,各交通機関の乱れ、電話等通信網の断絶等が発生しているおそれがあるため、被災地を訪れる場合には、情報収集を行いつつ慎重に検討する。
《 参考ウェブサイト 》
 日本気象庁(台風情報) : http://www.jma.go.jp/jp/typh/
 フィリピン気象庁(PAGASA): http://www.pagasa.dost.gov.ph/
 フィリピン国家災害リスク削減管理委員会(NDRRMC): http://wwww.ndrrmc.gov.ph/

3. 万一災害に巻き込まれた場合は、現地の気象当局等が発表する警報等にしたがって安全確保に努めるとともに、日本の留守家族、最寄りの日本大使館または領事事務所(下記連絡先参照)ま連絡されたし。

(連絡先)
○在フィリピン日本国大使館
住所:2627 Roxas Boulevard, Pasay City, Metro Manila, 1300, Philippines
電話(代表): (63-2) 551-5710
        (63-2) 551-5786(邦人援護ホットライン直通)
FAX(代表) : (63-2) 551-5780
ホームページ: http://www.ph.emb-japan.go.jp/index_japanese_version.htm
(15年10月14日の在フィリピン日本国大使館発表より)。