比ホンダ自動車25周年、9月の販売台数54%増加
2015/10/09
9カ月間で49%増の1万4,260台、昨年年間実績突破
本田技研工業のフィリピンにおける四輪車生産・販売会社であるホンダカーズ・フィリピン(HCPI)は1990年9月1日に創立された。すなわち、創立25周年を迎えたのである。
この間、HCPIはフィリピン自動車産業の発展の貢献するとともに、環境保全や社会貢献活動を積極的に推進してきている。例えば、2004年に欧州連合(EU)排ガス規制「EURO4」対応の商品投入を開始、実質的に2006年末までに四輪全モデルに於ける「EURO4」対応を完了している。
このようなHCPIの創立25周年の2015年9月の販売も好調であった。9月の販売台数は前年同月比54%増の2,093台と大幅増加、2千台の大台を超えた。主力の「シティ」の販売台数が920台と好調を維持した。また、今年4月発売の3列シートで7人乗りの新型多目的車「モビリオ」も547台で前月(8月)比49%増加となった。
これらの結果、2015年年初9カ月間の販売台数は前年同期比49%増の1万4,260台に達した。そして、既に昨年1年間の販売台数を7%上回ってし まった。フィリピン自動車工業会とトラック工業会に加盟する企業の9カ月間の合計販売台数は同21.5%増であり、HCPIの販売伸び率は業界全体の伸びを大幅に上回っている。
このHCPIの快走を支えているのは、昨年11月発売の新型シティ、今年4月発売の多目的車「モビリオ」、同クロスオーバーSUV(CUV: Crossover Utility Vehicle)の新型「HR-V」(エイチアールブイ)などである。10月20日には、今年4番目の新型モデル発表が予定されている。
HCPIは、かつてはセダンには強みを有するが多目的車やミニバンはやや手薄という感があった。しかし、このところの積極投入により、セダン以外の分野 でも、ラインアップが充実されつつあり、消費者の選択肢が拡大している(15年10月8日のホンダカーズ・フィリピンのプレスリリースなどより)。