アイオニクス、IBMとの提携発表等で株価4.2倍に

2015/09/21

9月7日の0.55ペソから18日に2.32ペソへと9営業日で

 

 フィリピン証券取引所(PSE)上場のエレクトロニクス企業であるアイオニクスの株価が急騰している。

 アイオニクスは9月4日に「IBMとIoTプラットフォームの共同開発を行っている」と発表した。IoT(nternet of Things)とは、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うことである。

 この発表は9月4日に行われ、PSEでは7日に回覧された。アイオニクスの株価はそれまで0.50ペソ台という低位で推移してきていた。9月7日の終値も0.55ペソ台に過ぎなかったが、14日に1ペソに到達、その後上昇ピッチを高め18日終値は2.32ペソとなった。

 すなわち、IBMとの提携発表後9営業日で株価が4.2倍に急騰したのである。その間、カナダ企業との提携も噂されたが実際には提携交渉には至っていな いことが判明した。IBMとのIoTプラットフォーム共同開発のインパクトが強かったようである。