18日に比ユニクロ24号店、カレーのココイチと提携

2015/09/16

 

 ユニクロのフィリピン24号店が、9月18日にオープンする。24号店は、マニラ首都圏パシグ市メラルコアベニュー キャピタルコモンズのエスタンシアモール2階に立地する。営業時間は毎日午前11時から午後9時迄である。

 エスタンシアモールには、株式会社壱番屋(愛知県一宮市)が運営する「カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)」フィリピン1号店が出店している。ユニクロ24号店は開店にあたり、このココイチ1号店と提携、ユニクロ24号店での買物2,000ペソ(1回での支払い)毎にココイチでの無料食事サービスを提供する。エスタンシアモールに出店しているバッファローワイルドウイングとも同様なサービスで提携する。

 なお、ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSMリテール社と共同出資して合弁会社「ファーストリテイリング・フィリピン社(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。

 フィリピンでのユニクロ1号店は、 2012年6月15日に、巨大ショッピング・モール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。初出店から約1年後の2013年5月に4店、13年11月に10店に達した。約2年後の14年5月には12店、14年12月に21店体制となり、2015年3月末時点で23店と順調に拡大してきた。それ以降、約半年間新規出店が途絶えていたが、今週末24号店誕生となる。



フィリピンのユニクロ店舗数推移

13年 14年 15年
時期 5月末 8月末 11月末 2月末 5月末 8月末 11月末 12月末 2月末 5月末 8月末
店舗数 4 6 10 11 12 16 19 21 22 23 23

(出所:ファーストリテイリング資料などより作成)

 これまでの出店はマニラ首都圏中心にルソン島に限られていたが、今後は、ルソン島以外にも幅広く展開する意向である。まず今年内に、マニラ首都圏に次ぐ都市圏であるセブに2店オープンする意向。セブでの出店場所は、アヤラセンター・セブとSMシーサイドシティ・セブ店である。ユニクロのフィリピンでの出店ピッチが再び高まりそうである。

 FRPIの合弁相手であるSMリテール社は、商業施設運営、銀行、不動産、ホテル、コンベンション事業などを展開するフィリピン最大級のコングロマリットであるSMインベストメンツ社の子会社であり、小売業におけるリーディングカンパニーで50年の歴史を誇っている。FRPIは2012年6月のユニクロ初出店時に、 「数年間でユニクロを50店舗出店、遠くない将来[2020年頃]にフィリピン首位となることを目指す」と表明している。

 下表のとおり、 13年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店でアセアン主要国では、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。14年11月末時点でも、フィリピン店舗数は19店に増加したものの、依然、マレーシアの23店、シンガポールの21店、タイの21店に及ばず第4位のままであった。ところが、今年8月末時点では23店に達し、マレーシアの25店に次ぐ第2位グループとなっている(ファーストリテイリング・フィリピンFacebook、ファーストリテイリング資料などより)。

 

 アセアン主要国におけるユニクロ店舗数推移

時期 13年8月末 11月末 14年2月末 5月末 8月末 11月末 15年8月末
フィリピン 6 10 11 12 16 19 23
シンガポール 12 13 16 16 18 21 23
マレーシア 10 12 14 18 21 23 25
タイ 10 13 14 18 20 21 23
インドネシア 1 2 3 4 4 6 8

 (出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料などより作成)