椿本チエインがフィリピン進出、10月事業開始

2015/09/15

先ずマカティ市に駐在員事務所、現地法人設立準備

 

 椿本チエイン(本社:大阪市北区)子会社の椿本シンガポールは、フィリピン・マニラ首都圏マカティ市内にフィリピン駐在員事務所を新設 、10月1日より事業活動を開始する。

 同社グループは、2016年度を最終年度とする「中期経営計画2016」において、グローバル戦略の1つとして、地域別マーケティングを強化している。 これまでフィリピンは椿本シンガポールの担当エリアとしてきたが、駐在員事務所開設により、 成長著しいフィリピン市場におけるマーケティング強化を図るとともに、現地法人設立準備を開始する予定である。主な活動内容は、一般産業用部品(チェーン・精機商品他)の市場調査と代理店開拓および現地法人設立準備である。

<フィリピン駐在員事務所の概要>
①名 称   : 椿本シンガポール フィリピン駐在員事務所
②代表者  : 川上 修 氏 (椿本シンガポール社長 兼務)
③所在地  : 23F GT Tower International, 6813 Ayala Ave., Makati City 1227, Metro Manila
④人員    : 当初 2名

 なお、椿本チエインは世界シェアNo.1の実績を誇る動力伝動用のドライブチェーンをはじめ、生産ラインを担うコンベヤチェーン、食品業界向けにプラスチックチェーンなど、産業機械・工作機械、造船、鉄鋼、ITとあらゆる業界にチェーンを提供している。また、環境ニーズの高まりを背景に、リサイクルプラチェーンをはじめとするエコチェーンも提供。同事業が擁する京田辺工場は、世界最新鋭の設備と最高水準の生産性を誇る世界一のチェーン生産拠点である。

 自動車エンジン用タイミングチェーンでは国内シェアをほぼ独占している。自動車エンジンの高性能化を支えるタイミングチェーンドライブシステム(タイミングチェーン、テンショナ、ガイド、レバー、スプロケットで構成)を世界のカーメーカーに提供する世界屈指のシステムサプライヤーである。

 また、物流業界向けのリニアモータ式高速自動仕分システムや、新聞業界向けの無人給紙システム、自動車業界向けの塗装ライン搬送システム、製薬業界向け保管・ピックングシステムなど、モノの動きに即応し、時間とムダを省いた競争力のある生産・流通システムを提供している。

 国内外に30の生産拠点とグループ会社37社を有している。アジアでは台湾、シンガポール、インドネシア、マレーシア、インド、韓国に拠点を有している。